ここは、いわゆるシェーガイ老人(現地通訳)のオリジナル物件だ。
シェーガイ老人は、私が重度の廃墟依存症と察知するや否や、
ポロナイスク(敷香)に、日本時代の建物がもう1つ廃墟になっているよ、
と教えてくれたのである。
ここの情報は、ウェブ上でもほとんどヒットしないし、
ましてや画像となると皆無である。
詳細なレポは『廃墟という名の産業遺産』を
読んでもらうとして(さりげないふりをして得意の宣伝)、
ブログでは、写真をたっぷり掲載させようと思います。
『廃墟という名の産業遺産』のB面として読んでください。
ダンゴ三兄弟はサハリンで生まれ変わっていました。
タンク三兄弟、に。
ヒョロヒョロとパイプが伸びていました。
もうひとつ冬を越せるだろうか。
煉瓦が敷き詰められている。
日本時代を物語る数少ない遺構も、
不法投棄された広場みたいだ。
毅然と立ち続ける煙突。
広い原野に、施設が点在している。
窓がいっぱい。
建物内部。プラントは白塗りしてある。
ロシア人が戦後に施したのだろうか?
きっと、サハリンには、このような日本時代の遺構が、
まだまだ眠っているのだろう。
●樺太セメント工業敷香工場
ロシア・サハリン州ポロナイスク/2007年8月/サカイ
さりげなく宣伝だよ。
コメント(6)
まさに異国風情で少し旅した気分になりました。
最初の工場のゲートには☆があったり
寂しい色合いがあってかなり惹かれます。
前回の工場は大規模で迫力を感じましたが
今回は哀愁を感じる風景だと思えました。
最後のはフォークソングのジャケットみたいです。
世界にはどんな廃墟が眠っているのか気になってきました。
広い草原にポツンと残された残骸が忘れがたい哀愁と悲哀を感じさせます。
シェーガイ老人のオリジナル物件ということですが、彼も廃墟依存症なのでしょうか??
入口のゲートの☆が、
共産圏ノスタルジックな雰囲気でおつですね。
黄色い花がところどころに咲いていて、
自然だけが浮かれているのも、
盛者必衰っぽくて感じ入りました。
まだ、サハリン、いける、
と踏んでおります。
(春吉)
タケピン(マツピン)さま
思いがけず、詞的なコメントが届いて、
うれしい気持ちでいっぱいです!
イーグルス(聞いたことないけど)とか、アイリッシュトラッド(よく知らないけど)とか、切ないカントリーミュージックが聞こえる、そんな大人向きの渋い物件でした。
くまおさま
鬼束7段さんに教えてもらった、としぞうさんという方の海外廃墟写真をご覧ください。
垂涎モノです!!!!
http://ikumi-urbex.tumblr.com/day/2010/09/06
シェーガイ老人は、単なる老人でしたが、
廃墟の魅力に感づいた、感度の高いご老人でした。
廃墟の魅力は古今東西、老若男女、関係なく通じる普遍的なものであり、必要なものは「感性」だけだと思いました。
はるきっちゃん
★印といえば、星条旗を思い出してしまいますが、
共産圏の国も、★印が好きですよね。
星印に、何の意味を込めているのでしょうね?
サハリン、まだ、行きましょう!!
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