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芸術家のいるサイケな酒屋さん in 広島(後編)

2010年11月 | CATEGORY : B級スポット | COMMENT(6)

こんにちは、イルです。
前編からの続きです。

 

 
道を挟んだ向かいにも同じような建物がありました。
ヤバイです。
 
 
 

 
WORLD FAMOUS LIQUORと書かれています。
 
 
 

 
そして宅配用の車の中から「おい、兄ちゃん!」と声がしてビクッとしました。
気付かずにずっと写真をパシャパシャ撮っていたので怒られるのかなと思いながら近づきました。
 
 
 

 
車にはこれまたヤバイ眼鏡のおじさんが乗っていました。
どうやらここの店主のようです。
「兄ちゃん、芸術が好きなのか?こいつらはみなワシが作ったんじゃ。ハハハ。」
メガネは壊れたので自分で針金で直したと言ってました。
おじさんの写真は照れちゃって撮らせてくれなかったので向こう側の絵の説明をしてもらってる隙に撮らせて頂きました。
 

  

 
おじさんのメガネ。
車内はデザイン的にも機能的にも大変優れた仕様にカスタマイズされています。
以下、店主の解説でどうぞ。
 
 
 

 
「ワシは若い頃画家になりたかったんだが、絵だけじゃ無理だからあきらめて酒屋やっとるんじゃ。」
 
 
 

 
「それでこうやって家をアートにしとるんじゃ。兄ちゃんもこうゆうの好きか?」
 
 
  

 
「わしはあの青いのが一番すきでな。」
 

  

 
「いろんな所で買ってくるんじゃ。」
 
  
 

 
「で、この車の中から自分の作品を一日中見とるのが好きなんじゃ。
家族はええ加減にせぇっ!て言っとるけどな。」
(写真は運転席からの眺め。)
 
 
  

 
「あれはワシが呉に行った時に書いた絵だ。
いつも紙と鉛筆は車に乗せてある。」
 
 
 

 
「あれは長崎だ。」
(実際に長崎に行って書いたのか横の写真を見て書いたのかは不明)
 
 
 

 
「あれもワシが描いたやつだけどわかるか?」
 
 
  

 
「ワシは長嶋茂雄が好きであれは写真集から切り取って貼ったんじゃ。」
 
 
 

 
恐らく誰も興味を示さないおじさんの「芸術」をまじまじと見させて頂き、おじさんは終始ホクホク顔でした。
今回は芸術家になりたかったけど、なれずに自分の家を芸術作品にしてしまった一番マズいパターンを紹介しました。
以前紹介した「サイケな占いハウス」といい「千光寺の船」といいこの辺りは芸術家肌の人が密集しているな、と思いました。
  
 
  
●ひめじや
広島県尾道市/2010年7月/イル・カポネ
 

おじさんにプレゼントしたい。
青い動物がバク天するよ。

コメント(6)

スティッチを「あの青いの」呼ばわりするところが素敵です。
ディズニーのキャラクターかどうか問題ではなく物事の本質だけをとらえることによってのみ発せられた表現が「あの青いの」だったのでしょう。ブランド信仰を一蹴して潔いです。

こうなると部屋の中がどうなっているのか気になるところです。

サイケ占いや山を登った船やアンテナ感度良すぎですね。
オジサンも話の分かる人で良かったです。
芸術として見れば口を開くのかもしれませんね。
まだ掘り出せば色々出てきそうで
このオジサンは今後も追った方がいいと思いました。
とりあえず広島の・・誰かお願いします。

広島TK(統括)マツピンさん、追って下さい(笑)
店内に、本当にフェイマスリキュールが売っているかどうかも、
ぜひ確認してきて下さい!

こいつはスゲえスクープですなあ、イル!!!!!

「兄ちゃん芸術が好きなのか?」
と、一点の曇りもなく、自作を芸術と断言する発言が、
浮世離れしていて、素敵ング(by黒魔さん)ですね。

しかしながら、広島県という場所は、
本当にヤバい場所ですね。。。

ワケも「青いの」に本質をみる
おじさんの感性に脱帽しました....。
恥ずかしがってるおじさんを
隠し撮りしているイルさんにも萌えましたw

●くまおさんへ
ということはきっと「青いのが」ディズニーのキャラクターでなくて漫☆画太郎先生が作り上げたキャラクターであっても店主は同じように大量発生させていたことでしょう。
その点、ディズニーのキャラクターで良かったと思います。

●マツピンさんへ
このおじさんはとてもいい方でした。
いい人ですが、キチGUY的な要素がふんだんに感じられました。
眼鏡のツルというのはフレームの両端から後方へ二本伸びているのが一般的ですが、レンズとレンズの間から額に沿って後方へもう一本針金が伸びており、その眼鏡をかけるだけでもグッとキチGUY度が増していました。

●春吉さんへ
これからも追って欲しいですが、とてもいい人&シャイボーイなのでやりすぎると多分泣いちゃうのでお手柔らかにお願いしたいと思います。
店内に入らなかったことを悔やんでいます。

●サカイさんへ
広島県は「HEAVEN」というか「HELL」に近い感じがしました(特に尾道周辺の前衛アート群)。
広島旅行中はかなりスクープに近いものに遭遇しましたが、それはたまたま運が良かったのではなくて、広島が特にこういったものが多いのだと思います。

●ワケコさんへ
ボクも「青いの」はディズニーのキャラクターというのは知っていましたが名前を知らなかったので「青いの」で会話させてもらいました。
そっちの方がこの店主とは普通に話せると思います。
腕を組んだ手に持ったカメラで適当にシャッターを押したらピシャリとサイドミラーに収まっていてビックリしましたがピンぼけなのが悔やまれます。

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