Web magazine

鹿児島の逸脱「たこやき大阪」

2010年08月 | CATEGORY : タコ看板選手権 | COMMENT(1)

  

鹿児島で見つけたタコ看板を報告しよう。
JR鹿児島本線の木場茶屋駅の目の前に
堂々とした肢体をさらしている
「たこやき大阪」川内店のタコだ。

本州では見かけないが、
九州では何軒かチェーン展開している模様だ。
たこやきと、蜂来饅頭(はちみつの入った今川焼きのようなもの)
が売りのようだ。

第1回「秀ちゃん」のようなインディペンデントショップの素晴らしさとは、
また違ったよさが、チェーン店にはある。

チェーン店というと、どうしても
判で押したように同じ外観で、同じ商品を売り、
マニュアルどおりの接客をする没個性な店をイメージしがちだが、
やはり、人間というのは素晴らしいもので、
必ず決まりが守れない人というのが
どこの組織にもいるものだ。

そういった逸脱する人間たちの、
言ってみれば「心の叫び」がわかりやすく表現されている
それが、チェーン店の醍醐味なのだ。

この「たこやき大阪」の川内店は
その点、素晴らしかった。
たこやき屋はたこやきを焼いていれば良い
という職業的な偏見から自由だ。

勇気を出して話し掛けてみると、
たこ焼きも上手でギターも上手な店長さんが
時間を作ってギターを教えてくれる、という。
B'Zの稲葉浩志に似た、
非常なイケメンでもあるようだ。

そして、弾けるようになったら
周りの人を感動の嵐にまき込め、
というのだ。

川内のリベラリストたちが老若男女入り乱れ、
夜な夜な「たこやき大阪」川内店に集っているに違いない。
そこは毎晩が、感動の嵐だ。

少し、看板のタコが大きすぎるくらいで、
他には何の変哲もない街道沿いの
たこやきチェーン店が、
川内のインディーズ文化を育んでいる。

自然と胸に込み上げてくるものがあった。
すがすがしい気持ちになって
辺りを見回すと

大きなタコが見下ろしていた。

 

あたりは驚くほど静かで
道と緑と家しか、ない。

旅人には所詮、ギターは無理だ。

私は店長さんには声をかけず、
蜂来饅頭を注文して、足早に店を離れた。

 

●たこやき大阪 川内店
鹿児島県薩摩川内市木場茶屋駅付近/2009年8月/イシカワ


たこやきライターと、
 

ギブソンのギター
の、ピン。

コメント(1)

Hallo! Ich m?chte nur eine riesige Daumen für dieses tolle Stück, das Sie hier haben opfern. Ich werde wieder für mehr bald. Prost.

コメントをどうぞ

お名前
メールアドレス

Warning: readfile(side_right.html) [function.readfile]: failed to open stream: No such file or directory in /usr/home/aa123zgw2x/html/archive/webmagazine/000051.php on line 305