下関要塞は関門海峡付近に数箇所設置された
旧日本軍の要塞の総称で、
山口県下関市から
福岡県北九州市周辺に点在している。
これは下関市にある火の山砲台で、
現在、敷地は公園となっている。
現役当時は地図にも記載されず、
もちろん民間人が入ることができない区域であったが、
戦後、その遺構を活かしつつ公園へと整備された。
山の上ということもあり、展望台なども設置され観光地となっている。
観測所跡が展望台の土台となったり、
弾薬庫が改修され休憩スペースになっていたりと、
一部に公園らしく手が入っている。
公園の奥に進むと、
地上より一段低くなった場所に倉庫群がある、
8基の倉庫には、
兵士の待機や兵器の格納に使用されていたものもある。
内部にかまどを備えた倉庫もあった。
煙突らしきものや井戸のようなものも確認できた。
大きな円形のくぼみが砲台跡で、
中央に台座があるのが観測所跡で、
中央部分が観測器の台座であった。
綺麗に整備されているため廃墟らしさは薄いが、
手軽に探索できるよい物件である。
●火の山砲台
山口県下関市/2006年12月/丈平あんこ
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