Web magazine

秘境に存在する廃洋館もどきに行ってきたの巻

2012年02月 | CATEGORY : めずらしい廃墟 | COMMENT(3)

NO.22.jpg

こんにちは、トリンドルくまおです。

11月は僕の廃活運動強化月間です。
(※編集部注 すみません更新をサボっていたため
タイムラグがあります)

その催し物の一つとしてマイミクと共に総勢5人で
広島県にある廃洋館もどきに行ってきました。

あと2人でグーニーズになれたのですが、
それだけが残念です。

車を停めて5人はトボトボと歩き始めます。

hairyo01.jpg

この廃洋館もどきは、まさに秘境と呼ぶにふさわしい場所に建っています。
湖のほとり、断崖絶壁の上に建っているのです。
もちろんネット初公開です。

 

NO.2.jpg

湖に沿って遊歩道が伸びています。

実は半年前、僕はこの物件に訪問しようと思い

山の中を歩き回ったのです。

しかしたどり着くことは出来ませんでした。

 

NO.3.jpg

しかし今はもう、あの時の僕ではありません!

あれから2kgは太ったし。関係無いけど。

さて、この雰囲気ありありのトンネルを通過すると...

 

NO.4.jpg

見えてきました。

断崖絶壁の上にそびえる廃洋館もどきです。

戦時中から存在していたそうです。

どうやってあそこに行けばいいのか...

我々は地図を頼りに進みます。

 

NO.5.jpg

そして毎度おなじみのくまお名物、「遭難」の始まりです。

林の中で迷うと、どっちが北なのかもわかりません。

文明の利器、携帯電話のナビを見るも

どうやら林の中では誤差が大きくて、信頼できそうにありません。

とにかく湖に出て、そこから崖沿いに進んで行きました。

 

NO.6.jpg

山中を彷徨うこと一時間半、やっと辿り着きました!

夢にまで見た、

いや本当は見てないけど、あの廃洋館もどきです。

なぜ「もどき」なのかお判りでしょうか?

ドーム屋根の洋館のような建物は塔だけで

隣には普通の古民家があるのです。

 

NO.7.jpg

洋館部の一階は食糧庫のようです。

ここはどうやら別荘として建てられたようです。

 

NO.8.jpg

木箱に書いてある国光ってなんだろう?

と思って調べましたら秋田県産のリンゴでした。

同じ箱がこのサイトに。

比較的貯蔵がきくリンゴだそうです。

ちなみに僕は、誰かがリンゴの皮をむいてくれたら食べようかな

というタイプです。

 

NO.9.jpg

ゼリー菓子の空き缶です。

こういったアイテムが時代を感じます。

 

NO.10.jpg

さて、それでは半年間ずっと入りたかったあの塔の2階に上がります。

 

hairyo11.jpg

そこには朽ちながらも、とても美しい景色が見える部屋が残っていました。

 

NO.12.jpg

この窓から湖や紅葉を眺めて国光リンゴを食べたのでしょう。

この別荘を建てた人はかなり遊び心を持っていたに違いありません。

 

NO.13.jpg

これから古民家の探索を開始します。

 

NO.14.jpg

古いテレビと冷蔵庫です。

冷蔵庫の中を開けてみるのを忘れました。

冷えたコカコーラゼロとか入ってたら戦慄です。

 

NO.15.jpg

スリゲル型の掛け時計です。

古時計が大好きな僕は、かなりの枚数を撮りましたが

帰ってみるとすべてピンボケでした。

本当に残念な人です。

 

NO.16.jpg

置いてあった新聞紙は昭和37年5月24日の日付です。

この同じ日ににあった大きな出来事を調べてみたら

大阪府枚方市にある香里団地完工式と同じ日でした。

他には大した出来事もなかったです。

 

hairyo17.jpg

どうやらこの別荘の持ち主はクリスチャンだったらしく、

聖書に関係した書物やこうしたマリア像が置いてありました。

右端にチラっと映っているのが、一瞬ステファニーかと思いましたよ。

 

NO.18.jpg

トイレの便器さえ非常に凝っています。

なんと伊万里焼の便器のようです。

始めて見ました。

使ってみたかったですが、便意が無かったのと

女性の探索者が同行していたのであきらめました。

 

NO.19.jpg

古民家部分はかなり腐敗が進んでいますが

崖の上に建っているわりには結構頑丈です。

乳白色のガラスシェードも時代を感じます。

 

NO.20.jpg

丸い飾り窓も素敵です。

おや?落書きが・・・

 

NO.21.jpg

使われなくなって来訪したのは、

僕たちが初めてかと思ったのですが。

丸石さんと読むのでしょうか、

平成6年の8月11日に訪問されています。

夏の盛りに、ここまで来た記念にだと思いますが

壁に彫るのはマズイッス。

 

NO.22.jpg

廃墟の良さは、その建物自体の美しさや規模だけでなく、

ロケーションも大切な要素だと思います。

来るものを寄せ付けない草木、崖の上という危険要素などが、

逆にこの物件を神秘的かつ魅力的にさせているのです。

 

正直な話、探索を終えた時には一人くらい減ってるかなと

思うくらい危険な場所でした。

しかし何かしら達成したような、

すがすがしさを感じたのは言うまでもありません。

ただどうしても開かない扉があることと、

どうやってこんな場所に別荘を建てたのかについては

全員首をかしげました。

ま、その謎は謎のままで。

神秘的で魅力的なのだから。

 

NO.23.jpg

 

 

 

●秘境に存在する廃洋館もどきに行ってきたの巻

広島県/2011年11月/くまお

 

在庫まじで僅少!

コメント(3)

大正から昭和初期の建物ってぞくぞくしますね

最近、木製の窓枠のにおいにフェチです

なんか懐かしい匂いなんですよね・・・

あるみさん

コメントありがとうございます!

今の時代にはない独特のセンスや、
もうあんまり使われていない素材って
本当にいいですよね。
廃墟探索の大きな楽しみのひとつです。

木製の窓枠のにおいって
すごいピンポイントなフェティッシュ感覚ですね!
きっとすごく鼻とセンスがいいんだろうなぁと思いました。

この廃墟は、広島のどこら辺にあるんですか?

コメントをどうぞ

お名前
メールアドレス

Warning: readfile(side_right.html) [function.readfile]: failed to open stream: No such file or directory in /usr/home/aa123zgw2x/html/archive/webmagazine/000391.php on line 524