長崎県大村市にある日本初のコーヒー園、寿古コーヒーパーク。
ここで栽培されたコーヒー豆は、その隣に建つ寿古珈琲で使用し、
絶品のコーヒーを提供してくれる。
だが、その陰では、いささか感心しない研究を
日々繰り返していると噂されている......
外観は何の変哲もない普通の喫茶店、
いったいここで何が行われているのか!?
店に入るとすぐに、
この店が紹介されている漫画雑誌が目に入る。
クッキングパパのページが開かれている。
以前から思っていたが、クッキングパパこと荒岩一味の風貌は
フランケンシュタインに似ている......
なぜだろう、悪い予感が僕の頭をよぎる......
何造ってるんだ!寿古珈琲!
「パパっ!コーヒー豆隠したけん!ど~こだ、見つけてみて...ヘヘッ」
(店主の息子)
この食品隠し親子めっ!
罪もないアンマンにコーヒー豆を隠していたのかっ!
しかもアンコと色が一緒だから、見抜けなかったぞっ!
でも、超マイウ~!
「パパっ!また隠したけん!コーヒー豆ど~こだ、見つけてみて...ヘヘッ」
(店主の息子)
この斬新的かつ穏健な革命児どもめっ!
こうも甘くっちゃ、どこにあるかわからんじゃないかっ!
カレーの歴史に革命を起こすつもりかっ!
でも、超マイウ~!
「パパっ!またまた問題だけん!コーヒー豆ど~こだ、見つけてみて...ヘヘッ」
(店主の息子)
「パパっ!ヒントです。見てるだけじゃわかりません...ヘヘッ」
(店主の息子)
「見つけたけんっ!」
(店主)
このノーベル賞・食品改良部門候補どもめっ!
てっきり炊き込みご飯だと侮ったじゃないかっ!
期待をイイ意味で裏切るエンターティナーめっ!
でも、超マイウ~!
「パパっ!こんなの造ったけん!これでボロ儲けだね...へへッ」
(店主の息子)
「みなさん買って!」
(店主)
(僕も食べたけど超マイウ~)
オランダ人が運んできたコーヒーは、こうして日々
寿古珈琲の親子によって、改造されていくのであった......
●寿古珈琲研究所
長崎県大村市/2008年8月/ホッタマン
かなり食べ物じゃないタイプを食べる、冒険食の本だよ。
コメント(2)
コーヒー豆を料理の食材として使うことにトコトンまで拘り続け、そしてファッションにさえその情熱が体現されている好例ですね。
コーヒー豆の原産地として有名なブラジルやメキシコの国民が彼らをみたら「アミーゴ!!」と叫ぶかドン引きするかのどっちかでしょうね。
●くまおさん
ほんとですね。コーヒー農園の人はわりと重労働な
しかも結構貧困な感じで問題になってたような気がします。
いや、コーヒーじゃなくてカカオ豆だったかもしれません。
浮かれた日本人の騒ぎを見て、言葉を失いそうですね。
それか、即アミーゴ!!ですね。
(春吉)
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