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消えた「北海道秘宝館」禁断の内部写真を公開(後編)

2010年11月 | CATEGORY : B級スポット | COMMENT(1)

中篇において、秘宝館としての底力を
徐々に発揮しはじめた北海道秘宝館。
豪華な吹き抜けでダンスするベリーダンサーに、
腰抜けにされた後は、いよいよ、
ここ(北海道秘宝館)でしか見ることの出来ない、貴重な展示の数々が訪れる。

では、みなさまご一緒しましょう。


 
 

吹き抜けのスペースを2階へと駆け上がる。
黒人のベリーダンサーがいたステージの上部には、
ドス黒い軟体が垂れ下っていた。
 
 
 

黒い軟体を動かすための、遠隔操作のボタンを押してみると...
ふにゃふにゃと、軟体が頭を上げた。
 
 
 

続いて、カラフルな森をイメージしたショーウィンドウが現れた。
  
 
 

森のアチコチで、アニマルたちが呆けた表情で交尾しまくっている。
これほどにまで恍惚感を表現したどうぶつの剥製を私は知らない...。
 
 
 

死後、日本の秘宝館で大人気! という事実は、
マリリンモンローにとっては光栄なことなのだろうか?
 
 
 

そして現れた、美脚の美少女。
ミス秘宝館という企画が早期実現したら、
私はこの名もない彼女に投票するつもりだ。
 
 
 


ちょいとアップにして1枚。
この美少女こそ、北海道秘宝館の宝物といえよう。
 
 
 

「飛び出す万珍」。3Dのグラフィカルな映像が楽しめるのだが、
何と言っても、ヘンな効果音が凄い。
電車に轢かれた時のウシガエルの絶叫する声...
もしくは気の触れた宇宙人の笑い声...とでも言おうか。
ハードコアなサウンドを聞くことが出来る。
 
 
 

無意味と思われがちだが、
秘宝館において、想像力豊かな絵画は重要な役割を持つ(多分だけど)。
 
 
 

こちらはフレンチポンポン。
三重や熱海でもお馴染みですね。
 
 
  

そして北海道秘宝館ラストを飾るコーナーが、野生動物の世界。
悶絶するメス猿の表情が、今夜の夢に出てきそうで、困る。
 
 
 

通路の両脇で、多種の動物たちが、所狭しと交尾を繰り広げる。
 
 
  

乱交状態。
 
 
 

野生動物の世界の最後に現れたアシカ。
意地汚そうな表情してます。
 
  
  

悩殺コーナーと書かれた場所には、キティちゃんが箱詰めに。
 
 
 

お土産コーナーは、秘宝館の展示物とは直接関係のなさそうな、
木彫りの仮面などがあった。

さて、いかがでしたでしょうか。
北海道秘宝館では、民芸品コレクションや性の信仰に関する資料、
またはアニマルの剥製の占める量が多かったです。
これらは"秘宝"や"ファンタジー"の要素が少ないため、
面白味にかけてしまいます。
しかし、「飛び出す万珍」や「森にいる美脚の美少女」など、
真に個性的な展示もあり、侮れませんでした。

こうして生きた化石のような貴重な物件が
またひとつ、この世から失われてしまいました。 
黙祷。  
  
  
●北海道秘宝館
札幌市南区定山渓温泉/2007年5月(取材)10月(初掲載)/サカイ
 
  
 


さらにディープに秘宝館カルチャーを楽しみたい人は、
『I LOVE 秘宝館』をよろしくです!

コメント(1)

今テレビで秘宝館の紹介があり気になって調べてみたらこんな親切な所があって感動しました。
まさかこんな面白げな所が定山渓にあったとは…。当時ここを知っていたら間違いなく入館していたでしょう。今となっては叶わぬ夢…残念です。写真で紹介されていたシュールな世界観…体験したかった。廃墟となっている今も魅力的ですね…

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