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人生相談!? 運命鑑定!? いかがわしい廃寺の末路!!(後編)

2010年08月 | CATEGORY : 心霊・ミステリー廃墟 | COMMENT(0)

謎の祈祷所後編です。
一階のいかがわしい部屋を探索し終え、
昭和っぽいすりガラスを開けて、

洗面所の方へ向かう。

  

丸いタイルが可愛い。
「夜間の入浴は八時までにお願ひ」
も、可愛い。

  

浴槽in浴槽状態で、
風呂場は混迷を極めていた。

祈祷師たちは何かにつけ、面白いコワザで、
人生とは、かくも楽しいものなのだ、
と押しつけがましく説いてくる。

  

二階へ上がる階段を見つけた。

   

崩壊が進んでいて、壁も取れそうな二階部分。

   

風とおしがよく、非常に開放的な和室。

   

部屋の名前だろうか、「竹」と書かれた板。
その他にも「扇」などがあった。
祈祷師たちは、旅館も経営していたのだろうか。

   

宴会場のような大きな部屋だ。
廃墟なのに、ほどよく整理されているのが、
なんとなく嫌な感じだ。

  

何か面白いものが落ちていないかと
歩き回っていると、

  

発見!
一階の怪しげな部屋の謎を解く資料。

やはりテレクラだったようだ。
iモードうんぬんとあるので、
00年代に営業していたのだろう。

「本システムはドコモiモード携帯電話を利用し、
出会い系サイトで「メル友」を地域の「掲示板」で相手を探し出し、
Eメール交換を行い、その相手に対し「ボイスメール」の
"伝言BOX番号"を通知し、
その相手からも"伝言BOX番号"の通知を受ける。」

システムの運営内容ではなく、
一生懸命書いた、ということだけが
ひしひしと伝わってくる説明書の文面に、
胸が熱くなった。

  

メールでGO
という、
画期的なシステムを編み出した祈祷師たちは、
旅館経営、人生相談、を経て、
エロ、という更に業の深い商売に
手を染めていったようだ。

  

坂道を転がり落ちるような
ドラマチックな運命を辿った
祈祷師たちと、この施設の残骸は、
現在でもまだ人生相談所として
訪れる人々の心を揺さぶり続けている。

~完~
●観音寺別院
新潟県/2009年11月/丈平あんこ

 
 

在庫僅少!!

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