今回紹介するローテク看板は『ソーラーパワー和尚さん』です。
静岡県は森町で発見しました。
その名のとおり、太陽光を動力源として動きます。
看板の内容は、シャープ太陽光発電システムを宣伝するもの。
太陽光発電による動力表現のモデルに起用されたのは、なぜか和尚さんです。
上下に動くシンプルな動作 → 和尚さんが叩く木魚の動き
(わずか5秒で思いつき即実行。たぶん)
という気鋭クリエイターの素晴らしい発想力の賜物でしょう。
さらにこのローテク看板、
ソーラーパワーなだけに、動きにムラが生じるのも見どころです。
天候によって、和尚さんの木魚を叩くスピードが左右されてしまうのです。
夜は、まったく木魚を叩かない和尚さん。
曇りの日も木魚を叩かない和尚さん。
雨と雪の日は間違っても木魚を叩かない和尚さん。
柔らかな日差しのなかで、黙々と木魚を叩く和尚さん。
森町の小学生たちから「木魚を止めて!」と哀願されても、
木魚叩きが止められない、晴れた日の和尚さん。
快晴の真夏には、強い日ざしを浴びて、木魚を高速連打する和尚さん。
夕暮れと共に、木魚叩きがスローになる和尚さん。
夜は、まったく木魚を叩かない和尚さん。
そして朝焼けとともに、ゆっくりと木魚を叩き出す和尚さん。
そんな和尚さんのことが、僕は大好きです。
(ポエム『木魚を叩く和尚さん』より)
もはや、ポエム型の宣伝広告と言ってもよいでしょう。
景観を乱暴に乱してゆくやかましい看板が多いなかで、
景観にポエムを残す看板があるなんて...。素敵です。
もちろん、和尚さんはリバーシブルタイプ。
北進する者にも、南進する者にもしっかりアピールします。
しかし、裏面(北側)には、肝心の広告内容が記載されていないため、
南進する人にとっては、
単に和尚さんが木魚を叩いてる姿しか確認できません。
このように、才気が爆発しすぎて、
肝心の宣伝を忘れてしまう...という、
看板業界の掟破りっぷりも、見事です。
動画(ケータイで撮影)でもお楽しみ下さい。
●ソーラーパワー和尚
静岡県森町、秋葉バス「要橋」停留所近く/2009年3月/サカイ
※
ローテク看板情報集めてます!!
あなたの町に素敵なローテク看板ありませんか?
この一休さんの絵は目が真っ黒で恐い。
コメント(2)
最初、何で坊さんにしたんだろ?と思いましたが、よくよく考えたら、ソーラーシステムが起動する条件は坊さんのライフスタイルに見事に合致しているではないですか!素晴らしい!
一見ドポンチですが実はものすご???く考え抜かれた看板なのでは。いや、そうでもないか…
>独観さん
コメントありがとうございます!!
坊さんは自然とともに生きてるんですね、
このソーラーパワー和尚のように…
連日の猛暑で、木魚も割れんばかりに叩きまくってる姿を見たいです。
春吉
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