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薩摩川内がらっぱ共和国は実在した!!

2010年07月 | CATEGORY : 小ネタ合戦 | COMMENT(4)

鹿児島県の薩摩川内市に行ったときのことだ。
「もう、がらっぱどんは見たか」
と土地の古老が言う。

ここ川内では河童のことを
「がらっぱどん」もしくは「がらっぱ」と呼ぶらしい。

「どこに行けば、がらっぱどんに会えますか」
と訊ねると、
「川内にはそこらじゅうにおる」
という。

古老の言葉を信じて、がらっぱ探しに出かけることにした。
しかし、目が悪いせいか三匹しか見つけることができなかった。
やっと見つかった三匹も、いささか覇気の無いように見えたので、
それ以上の探索をやめてしまった。

東京に帰ってきてから、なんとなく気になって
川内の河童について調べてみると、
web上では実際の町よりもずっと盛り上がっているのだった。

『薩摩川内がらっぱ共和国公式HPへようこそ』

このがらっぱ共和国は
国王、大統領、以下閣僚まできちんと組織されており、
そうそうたる顔ぶれの大臣が顔写真付きで紹介されている。

建国祭や、ルンルンウォーク川内川といった活動の記録、
谷山ふるさと祭りの「かっぱ踊り」に友情出演した際の写真など、
貴重なアーカイブも見られるが、
なによりも素晴らしいコンテンツは、
「河童遊」美術館だ。

"このコーナーは薩摩川内市在住の
「河童画家 河童遊先生」のコーナーです。
駄洒落をまじえた先生のユーモアーあふれる絵は
全国の河童画壇では人気絶大です。"

との文字通り、河童遊画伯の作品は、
河童への愛とユーモアーが
限界に達している、素晴らしい絵ばかりだ。

なかでも、ひときわ異彩を放っている作品を
一枚だけ紹介させてほしい。

「人生綱渡り」という
含蓄に富んだ主題の作品だ。

河童というのは、
さても人を狂わせてしまう魅力的な妖怪なのか、
と改めて実感した。

 

 
●薩摩川内がらっぱ共和国
鹿児島県薩摩川内市/2009年8月/イシカワ

 
 

  
河童ファンにはたまらない。
パーティーでも大人気だ。

コメント(4)

あはははっ、腹痛えぇ〜。

遠藤さんへ

ありがとうございます!
最近声の大きい上司が遠征中で、
孤独な闘いを強いられています。

ひとりでこんなことばかり書いていると、
ふと人生が不安になってきます(笑)

笑っていただけてうれしいです。光が見えます。

とても奇妙な物語と言っても過言じゃありませんなあ。。

サカイさん

まったく熱のこもっていないコメントありがとうございます!

(吉)

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