久しぶりに見応えのある廃墟だった。
年代ものの建物が持つ風格と、お茶と薬のメーカーという珍しい用途、
それに規模のデカさと、どれをとっても見応えたっぷりである。
しかも今回は、廃墟の地主さんと交渉し、
許可をいただいての探索である。
その交渉を私の友人Ｍ氏が買って出てくれたので、
私はラクして、堂々と探索できたことも追記しておこう。
なお、友人がゲットした情報によると、
当物件は、近々解体される予定らしい。
建物の外観。
ご覧のとおり窓ガラスがスッポリなくなっていたりして、
不気味な廃墟感を醸し出している。
正面玄関。あんまし見かけないタイプの扉です。
こんな扉、日本中でここにしかありません(憶測)。
玄関の向こう、エントランス部分。
外観の殺風景さとは打って変わって、
内部は天井や柱が木造となっていました。
外っ面はあえて侘び寂びテイストにしたのでしょうか？
和風建築の新たな可能性を感じずにいられません。
エントランス横の応接室は、足の踏み場もないほど散らかっていた。
窓も開け放れっぱなしだし。絵に描いたような廃墟っぷりです。
正面玄関から、一本の通路が真っ直ぐ伸びている。
会社というより古い下宿場のような雰囲気だ。
２階にあがってみました。
このフロアは、各部屋の仕切りや外側の壁に、
窓ガラスがたくさん配置されていました。
建物の内部にまで自然光があふれてきて、
開放的な気持ちにさせてくれます。
なんかいい感じです。
２階の通路。会社というより古い下宿場、
というより古い旅館みたいです。
応接室のような場所の背後に、ありがたいお言葉が飾ってあって、
私は当たり前のようにそれを無視しようとしたのですが、
Ｍ氏が「総理大臣の名前が書いてある」と教えてくれました。
総理大臣＝すごいモノ、という発想に基づいて写真を撮っておきました。
総理は、鈴木善幸という名前でした。
武家屋敷のような階段で、さらに上の階へとおじゃましてみました。
間仕切りのない広い空間となっています。
ここで何の作業が行われていたのでしょうか。
(勢いあまって武家屋敷なんて書いちゃった...武家屋敷なんて知らないクセに)
この階段を上階へと上がる時、ふと上を仰ぎ見れば、
上階にいる女性従業員のスカートから、パンツを覗き見できるかも...。
そんなチャンスが、入社動機であった...
という独身男性も多かったに違いありません。
木枠にはめられた窓ガラスが、全面に配置されている。
桜が咲く季節は、とても美しかったであろう。
板チョコみたいな天井。脆く崩れてしまっている。キケンです。
さて、1階に戻って、建物の奥の方へと向かいました。
すると、作業場がありました。
作業場には見たことのないキャラのステッカーが貼ってあった。
まかせて安心タイヤ整備士のオリジナルステッカーだ。
ゾウとタイヤを融合させるという、人智の可能性に挑んだ作品だ。
!!後編に続く!!
●お茶と薬のメーカーの廃墟・玉草園
京都府某所／2009年9月／丈平あんこ
一時的お茶に興味津津です！
コメント(5)
こんばんは。
またまたヤバい笑
見つけるの天才的ですね。
ああ、私も武家屋敷に違いないと思いました（よく知らないけど）
すごーく内装いいですねえ。木枠。
でもびっくらこいたのは安心タイヤ整備士のオリジナルステッカー！！
欲しい！うーん。鼻、タイヤ。
なんというか。胸がモヤモヤしました笑
写真とっても素敵ですね。
廃墟に立ち入る時のウシロメタさ、
踏み込む時のゾクゾク感、
崩れた窓にこぼれる風景、
ファインダーを覗く高揚感。
そんなものたちが、
いっきに、よみがえって来ました。
よーし、この夏は、ぼくも廃墟に行こー。
後半も楽しみにしています。
ヘーイ！ワケコ！
元気カイ！ダイエットは三日坊主じゃないかい？
ヨケーなお世話でソーリー！
この物件も、またまた友人に教えてもらったんだけど、
こんなにも風格のある廃墟が、人知れず佇んでいた事実に、
びっくら仰天して、数滴おしっこちびったでがんすよ。
街を丹念に見てまわれば、まだまだ知られていない
異物が存在するんだよねー。
だからジョーは、ゴキブリのように町を徘徊することにしてるんだ！
ヘーイ！ブンコ！
とても真面目でポエトリーなコメント、アリガトゥー！
写真ほめてくれて、ジョーはうれしくて天にも昇る気分さ！
ジョーも、ブンコの記事を楽しく拝見してるよ。
特にネコ語で書いてあったヤツ、ベリ・クールだったぜ！
後半戦も、激ヤバ、放送禁止映像てんこ盛りだから、
楽しみにしてくれよな！シ?ユ?！
地主さんの迫力にビビりましたが
許可が頂けてよかったです！
大津の幽霊屋敷、中の取材にリベンジ
しましょう☆
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