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海の男たちの街、御前崎で見つけた豪快な「魚の表現」

2012年08月 | CATEGORY : 終末物件 | COMMENT(0)

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「魚」。
海に近いというだけで、
大した特徴もない自治体にとって、
博物館や資料館を作るにあたって
「魚」の存在はあまりにも大きい。



一般的に、魚は泳いでいる姿が美しいので、
その点では「水族館」が魚の見せ方としては一番適している。

しかし、才能ある「魚表現者」たちは、
水族館以外にも魚の素晴らしさをアピールできる方法を
日夜模索しているようだ。

そんな熱い魂が込められた「魚の見せ方」の究極の形を、
アカウミガメの産卵地としても有名な
静岡県御前崎で目撃した。

御前崎海鮮なぶら市場の喫煙コーナーにて発見した魚は、
「リアルかつ巨大」にすることによって、
突き抜けた魚アートを作り上げた。

魚の下に注目してほしい。
タイヤが付いている。

何か特別な時には、このタイヤが回転して、
ガラガラと動くのだろう。
もはや「泳ぐ」を通り越して
「突進する」という表現がピッタリだ。
新しい境地を開拓したようだな。

御前崎には「なぶら」という言葉がある。
かつお漁の漁師さんが、
かつおの群れを発見したときに
大声でシャウトする男言葉だ。
そんな男言葉が定着する御前崎だからこその魚表現は、
デカくてリアルで目立つ。
実に、男らしいではないか。


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そして、もういっちょ。
御前崎海鮮なぶら館の
ロードサイドの看板の写真。

「魚」一文字で全てを伝える男らしさが
ここにも表れている。


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トドメは、「なぶら館」で展示されていた
「星の糞(ほしのくそ)」だ。

星とウンコ。
男たちのロマンチストぶりと
ヤンチャぶりがストレートに伝わるネーミングだ。


●御前崎海鮮なぶら館の魚表現
静岡県御前崎/2005年12月/サカイ



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