気仙沼市の港を散歩していると、
漁港と遊歩道の中間部分に、
魚に乗った大福様のようなモニュメントを発見した。
地元の伝説に由来した、大漁を願う神様かな、
もしかしたら、地元に伝説なんて何もないけど、
景気づけに、一発おっ建てちゃったのかな、
どっちにしろ奇妙だな、
でも旅先だし大らかな気持ちで観賞したいな、
と思って、立て看板の説明文を読んでいたら...
なんと「世界一のマグロの貯金箱」でした。
なんて自由な発想なんだろう...
もしかして、神社のお賽銭箱のことも、
「ありゃ神社の貯金箱でしょ?」
なんて思っているのかもしれません。
そうだとしたら、大きな間違いだぞ。
(誰か教えてあげろよ、
初詣の日に願いを込めて銭投げする楽しさを...)
鮫(気仙沼の名物)のように鋭く気の触れた立体物に、
私のような俗物は、恐れおののくばかりである。
見た感じは、愛嬌があります。
日本昔話のような雲も、イイ塩梅です。
「この貯金箱に寄せられる夢と基金は、
市行政と私共民間団体、
そして多くの市民との話し合いにより
活用していくものです」
と書いてあります。
おいおい...マグロの銭箱ごときに、夢とか軽々しく使うなよ。
白球に夢を重ねる、高校球児に失礼だぞって話だよ...。
マグロの腹を切り裂いたら小判がザッザク!
ついでに刺身にして食っちゃろか!
と、ダークなことばかり思いついて、
大人気ない文を書き連ねてしまいました。
すみません。
本当は嫌いじゃないんだ、
世界一って言葉もマグロも貯金箱も。
ただ、組み合わせが良くないのでは?
道端にある必要があるのかね?
という疑問が、あるのみです。
●世界一の鮪の貯金箱
宮城県気仙沼市
2008年8月/サカイ
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