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高知県南国市の掩体壕は可愛かった

2011年07月 | CATEGORY : 戦争遺跡 | COMMENT(1)

高知県南国市、という
年中あったかそうでハッピーな名前のところに
行ってきました。


高知龍馬空港の近くの田んぼの中に
掩体壕がぽつぽつと7基ほど残っているのを
見に行きました。

第二次世界大戦の戦局も悪化した1944年3月に、
高知海軍航空隊(高知龍馬空港の前身)が組織されて、
掩体壕が作られたんだそうです。
飛行機をしまっておく場所です。 
 
 

のんびりとした風景の中、農道を歩いていくと、
戦争の傷跡とは思えない愛嬌のある掩体壕の姿が現れます。
 
 
 

民家の前の道からも、その姿を現しています。
きっと地元民は、何の違和感もなくこの光景を受け止めているんでしょう。
 
 
 

中に入ってみました。
農具や資材や廃物の物置になっていました。
戦争遺跡をリサイクルするという
エコな発想が素晴らしいと思いましたが、
活用しきれていない様子に心が痛かったです。
  
 
   

ここから特攻に行って何人死んだんだろう。
軍国酒場とかでは、飛行機乗りはスターだったみたいな
話を聞いたけど、
20歳そこらで死ぬのは嫌だなぁ...。 
   
   

廃墟を探索している時と同じく、外の世界と隔てられた秘密な感じがしますが、
いかんせん廃物だらけなのが切ないです。
使い道もないし、保護するほどでもない、
という哀愁漂う理由で愛くるしい肢体をさらけ出しているのだ、田んぼに。
 
 
 

自然に同化してしまいそうな一基。
 
 
 

このとぼけた感じの外観が、不謹慎だけど間抜けで可愛いよ。
 
 
 

横からみるとわりと分厚い。
 
 
 

掩体壕の中を、道が貫通しています。
取り壊されなかったのが不思議です。
 
 
 

7基の掩体壕は歩いていける範囲に点在しているので、
快適な戦跡散歩ができます。
 
 
●南国市の掩体壕
高知県南国市/2009年9月/イシカワ
 
 

コメント(1)

この形状はたしかに他のことに活用しづらいかもしれませんね。
僕が地元の少年ならきっと秘密基地にして遊ぶことでしょう。
そして大きくなったら親に見せられない秘密の本の隠し場所にすることでしょう。

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