多くのローテク看板は、歩行する人々にアピールするために、
店頭付近で、ギーゴーギーゴーと音を立てながら、
連続可動しています。
ショッピングなどを楽しんでいる、街を歩く人々に対して、
「目障りじゃない程度に目立つ」ことを良しとしているようです。
ローテク看板のゆったりした動きは、
人が歩くスピードと相性が良いのでしょう。
さて、今回紹介するローテク看板は、
車社会の速いスピードに対して孤軍奮闘する、
珍しいケースです。
ここは岐阜県飛騨市のクマ牧場。
「ある日、森のクマさんに出会いませんか」
というキャッチコピーが素敵です。
そんな森のクマさんが、
車の流れの早い山道沿いで、
車にむかって淡々と旗を振り続けています。
両手を上下するというシンプルな動きです。
構造も動作のスピードも、ローな味わいたっぷり。
実際、走る車から見てみると、
かろうじて動作していることが分かる程度です。
しかし、その程度のサインだからこそいいのです。
目立つ看板は、派手、デカイ、多数設置などをしてしまい、
時として、周囲の景観を損ねてしまう恐れがあります。
それに対して、ローテク看板と言えば、
電源を切ってしまえば、まったくもって静かなものです。
このようにして、
「目障りじゃない程度に目立つ」ローテク看板は、
環境に優しい側面もあるのです。
ただ、車社会のスピードに付いていけているかは......
少し疑問が残ります。
●奥飛騨クマ牧場のローテク看板
岐阜県高山市/2010年8月/サカイ
詳細忘れたけど、いい話だったよ。
コメント(4)
看板ってのは違和感があればあるほど、その役目を忠実にこなしたと言えるのでしょう。
これが、手書きの看板だったら気にも留めなかったかもしれないワケですから…
動画もいいですね。イル君とかの動画と合わせてDVDにしてください。
心が休まると思います。。。
勝手にくまおさんをイメージしながら見てました。
可愛いなー、後姿も。
(春吉)
ぼくは可愛くないですよ。
毛深いという意味では負けてませんが。
肩から毛が生えてますよ、僕は。
それにしてもこのクマさんは一見無表情ですがよくみると目が怖いです。口も「パッカァ・・・」と開いて人間を一飲みにしそうです。
●舟橋編集長
時々、このくまさんのように、
日々を単調に過ごしてゆくのも、
悪くないんじゃないか、と思ったりもします。
頭のキャパが狭いと、頭がすぐ働かなくなるので、
なかなかつらいもんがある日々なのです。
●ハルキチ
あっ。実は、僕もくまおさんを思い出した。
サーカイ検索では、「くま」という文字は「くまおさん」
が一番上に出てきます。
●くまおさん
の、コメントがツボにハマって、
深夜2時の誰もいない職場で、
ゲボゲボ腹を抱えて笑っています。
『肩から毛が生えてますよ、僕は。』
殺傷力の強い、強烈なフレーズ、
本当、素晴らしいです。
言語センス、半端なく高いっす!!!!!
仏の顔も酒井
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