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日本人絹パルプ敷香工場(王子製紙敷香工場) 第3回

2010年11月 | CATEGORY : 産業遺産大(炭鉱・鉱山・工場) | COMMENT(7)

白石鉱山の「白い空間」をイメージさせる、
ロシア版「無機質な白い空間」。

もちろん、機械類は皆無。

   

窓の外には、渡り廊下。

   

主張する階段。

   

明らかに、戦前のモノではない機械(中身なし)がある。
この白い空間は、終戦後ロシア人によって増築された可能性が高い。

   

こいつ、すんごい巨大だったんだ。

   

このパイプ、水色に塗ってあったのかなあ。
全体的に青っぽい色が好きだったのかなあ。

   

出た!! 謎の構造物。

   

サメみたいだよ。
紙の博物館」の方々も、この構造物には心当たりがないと、
首を傾げていました。

   

それもそのはずで、よく見ると、
周辺にあったと推測される機械類が、
何一つ残っていないので、解明できるはずもないのです。

さらに現地で同行していただいた通訳シェーガイ老人によると、
「紙とは関係ない施設として転用したかもしれんよ」
と言っていたので、もはやお手上げです。

   

敷地内を走り回ってるうちに、大好きになった場所。
まるで廃墟の町だ。

   

廃墟の町の路地。

   

左側が第2区画、右側が第3区画。
(勝手に命名しました。実際そんな感じです)

   

第2区画の外観は、マンションっぽい。

    

野良犬がウロウロしていて、ちょっと怖かったよ。

   

僕も野良犬のように、ウロウロしてみようじゃないか。
あと少し。
  
  
  
●日本人絹パルプ敷香工場(王子製紙敷香工場)
ロシア・サハリン州ポロナイスク/2007年8月/サカイ
 
 


 
ビジュアリーだよ。

王子製紙の本です。

コメント(7)

羨ましい!現地をウロウロできる野良犬すら羨ましいです。
サメに似た建造物もなんとなくアールデコ調でヨダレもんですね。
2週間くらい滞在したいです。

こんばんは、おなじみTKのTです。
日本の近くにこんな廃墟の街があることや
巨大な産業遺産としても改めて興味が湧きました。
僕が言うと少しさくらっぽいですが
「廃墟という名の産業遺産」読むと楽しく勉強できました。

●くまおさん
コメントありがとうございます!!
カッコイイ廃墟建造物がたくさんあるのですが、
中身がスッカラカンなのが残念です。
廃墟としては末期かもしれません。

廃墟の状態を例えるのに、優れた至言があります。
「廃墟はカレーと同じだ」

賢人の例え話を参考にすれば、
サハリン廃墟は、冷凍庫で冷たくなっている具なしカレーといった感じでした。

マツピン(タケピン)さま

>「廃墟という名の産業遺産」読むと楽しく勉強できました。

これまた、嬉しすぎるコメントありがとうございます!! ところで、廃射撃場はいかがでしたでしょうか??
そっちのほうが気になる僕です。

サカイさん

こんばんはKYです。じゃないTKです。
廃射撃場は暗くて全部は調査しきれなかったです。
でも収穫もある一日でした。
ミクシの日記に書いたのでお暇な時に見てください。

無機質な建物、朽ち果て具合、そしてその写真達に、
とてつもなくカッコよさ、オシャレな雰囲気を感じました。
廃墟だからこそ、なのでしょうかね。

思わず、この街が生きていた(←この表現でよいのか分かりませんが汗)頃の、
そんな風景に想いを馳せてしまいました。

マツピン(タケピン)さま

廃射撃場、素晴らしかったです。
廃という名のショットガンで胸を射抜かれました!!
是非、夜じゃないバージョンを、八画文化会館にプレゼントしてください!!


鳥一家さま
コメントありがとうございます!!
無機質という表現がピッタリですよね!!
荒廃した様子が、SFっぽいというか、
近未来っぽいですよね。

サハリン廃墟、不定期連載で、まだまだ続くので、
また、見てやってください!!

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