名古屋の歓楽街「錦」と、読売・朝日があるビジネス街「伏見」、
そして名古屋きっての表通り「栄」。
その3つのエリアが重なり合う場所に位置しながら、
決してどのエリアにも属さないエアーポケットのような一画。
キャバレー太平洋は、名古屋市内の超一等地のメイン道路に面しており、
都市銀行の本店や高級ホテルと見まがうほど美しい外観でありながらも、
どこか地味な印象の建物であった。
ド派手な看板を掲げることをよしとせず、
下品になることを避けた伊達立ちは、
キャバレーに似つかわしくなく、気高く、
洗練された雰囲気をかもしていた。
気高かったのは、建物だけではない。
経営が行き詰っていたであろう2009年暮れ、
地元の新聞で連載を持つ知人のライターと、
数回に渡って取材を試みたが、
毅然とNOを突きつけられたものである。
00年代には、若者たちが主催するイベントや、
大物アーティストの2次会会場として使われていたらしいが、
それでも詳細情報は、いくらググッてみたところで、ほとんどない。
この写真は、閉鎖された後、2010年6月の姿である。
現役当時も、機会を見つけては外観写真を撮ってきたし、
一度だけお客として入店したこともある。その時の話はまた後日...。
とりあえず名古屋が誇る『終末物件』が閉鎖してしまった事実を
お知らせするということで...。
●キャバレー太平洋
愛知県名古屋市/2010年6月/サカイ
50年代から70年代のモダンな建築物をめぐってます。
コメント(2)
Hallo, entdeckte ich einen Blog Seite in einem neuen Verzeichnis der Blogs. Ich will nicht wissen, wie Ihr Blog kam auf, muss ein Tippfehler sein, Ihre Blog-Seite sieht sehr gut aus. Haben Sie einen guten Tag
結局 「キャバレー太平洋」か完全閉店になったのは いつなのでしょうか。
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