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高円寺の吼える家 菊池さんの主張

2010年06月 | CATEGORY : B級スポット | COMMENT(4)


ハイサイ舟橋さんがアジるので、

大好きなキ★☆イ物件を紹介したいと思います。 

高円寺の駅前を歩いていたときのことだ。

なにか少し様子がおかしいようなビルがあった。

不動産屋の広告かと思ったが、それにしては字が多すぎるような感じだ。

しかも、貼り方だ。貼り方が違う。

ガムテープを多用した、

絶対に剥がされまいという強い意志を感じる貼り方で、

とても上手に貼れている。

どうにも気になって、ビルの上を見上げると...

 

喫茶店、雀荘、将棋センターと、

大人の遊び場が続いたあと、

最上階には日本催眠心理研究会。

心が、けば立つ感じのラインナップと店構えだった。

開店休業状態で、どこのお店からのメッセージか

よくわからないので裏手にまわってみると、

 

さらに加速したメッセージの数々が貼ってあった。

教育問題やNGO、福祉、国民の所得、文化貢献など、

日本のあらゆる問題が、ここ高円寺の一角に山積みになっている。

 

でも社会はまだなにも答えてはくれない。

 

「戦場に行ってフリーパスである」

メッセージも突き詰めれば、一篇の詩だ。

地球はデンジャラスなバスケットボールのようなもの、

そういうことだろうか。

 

「経済は、ここから始まる。

頭だから、体もならず、従って、

もとより心もないものなのである。

貴族の遊びから、始まった、と言ってもよいのでも、あろう。」

私はこの主張を、しっかりと胸に受け止めたいと思ったが、

貴族が出てくるあたりから、考えるのをよして、

心で感じることにしようと思った。

 

日本だけではおさまらず、

当然グローバル展開も視野に入れている。

ここはNYかと一瞬錯覚するほど、

サマになっているアルファベットの書きっぷりはどうだろう。

右の図も、躍動的で、良い。

よく秘宝館に展示されている勃起角度図に見えてしまったが、

それは考えすぎというものだ。

 

突然のダイレクトメッセージ。

世界を股にかけると同時に、

身近な悪の芽をコツコツと潰していくことも忘れない。

その孤高の挑戦は、私の心を静かに打った。

 

「某二人に告げる」どんなに心当たりがなくても、

ドキッとさせられる告発文。

このままでは高円寺駅前は無法地帯になってしまう、

と心を痛めた結果、

 

 

菊池さんは、ついに一般市民へ協力を要請した。

←ココ という表現で自分の家を指すセンス、

この文面で看板を発注してしまう気前の良さ、

そしてそこに登る者との攻防

(実際に攻防があったのか、

それとも頭の中での出来事か、はこの際関係ない)、

どれをとっても一級品だ。

 

『本物以上の自分を、やるな。内容を、調べれば、バレるぞ。』

思わず襟を正したくなるような、

人類への率直な忠告もありがたい。

 

二階に明かりはついていたが、

菊池邸への家庭訪問はやりすぎだ、

と本能的に判断して、惜しみつつ菊池邸を後にした。

末永く高円寺の出る杭でいてほしい。

 

 

●菊池邸

東京都杉並区高円寺/2010年6月/イシカワ

コメント(4)

にゃはは☆オモシロイ!
是非、菊池邸に行って事情を聞いて欲しかったですね。
真実は菊池邸に行って聞くち(菊池)かない…なぁんてね。。

な?んて。

>どやさ舟橋さま

コメントありがとうございます★
菊池邸でお説を頂戴してきたかったんですが、
わが身かわいさに思いとどまってしまいました。

今度一緒にキ★☆イ訪問しましょう!
舟橋隊長の生突撃が見たいです!

『ココに登る者を見ましたら110番をお願いします』
って書いてあるけど、ココっていうのは、
建物(というか住居)の出入口にあたるわけだよね。

頻繁に、見知らぬ誰かが、ココに登ってくるのかなあ。

…ハードな生活というか、
戦のような毎日を過ごしているんだね。


なにはともあれ、
ココを登る者を見たら、110番するように心がけますね、今日から。

サカイさん

今度、ココ、に登りつめてきてください。
110番は、こっちでしときます!

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