2010年4月未明、私はイルと共にお忍びで魔界都市・蒲郡を訪問した。
更地となった廃墟「ミカワ座」に、追悼の意を捧げるためだ。
「蒲郡市も健全な街に生まれ変わってゆくのか...」と、
跡形もなくなったストリップ劇場の前で、弔いのダンスを踊った後、
私とイルは、肩を落としながら、車を停めたロータリーへ戻ろうとした。
すると...
ストリップ劇場の廃墟「ミカワ座」跡地。
2010年4月25日、涙ながらに撮影。
このときばかりは、蒲郡から魔の香りが薄らいでゆくのでは...
なんて、生半可なことを思っていたんだ...。
三谷温泉のロータリーにお土産屋が軒を並べている。
「遊楽館ってちょっと怪しい名前ですね...」とイルが言う。
「フツーのお土産屋だよ、どうせ」と私。
ガラス窓越しに、店内をのぞき見てみると...。
フツーのお土産屋ではなかった。
フツーのお土産屋は、ゾウさんパンティをディスプレイしないだろう...。
お色気ショップだったのかあ、ふうん...と納得した私に、
イルがさらに呼びかけてくる。
「自販機の後方にヘンなボックスがありますよ...」
ヤツがいた。
ヤツときたら、服の胸ポケットに、
千葉の本物と同じ頭文字mを付けて、
「千葉県浦安市とは、遠縁の間柄なのです...」と言いたげだ。
店の左右に配置されていたようだ。
ヤツらは、仁王門の門番だったのだろうか。
しかし、逆の方のウィンドウは空っぽであった。
東へ向けて脱走したのかもしれない...。
ミカワ座が無くなった途端、私たちに新たなタブーを見せつけてくる。
蒲郡、恐るべし...。イルと共にそんなことを話しながら、振り返ると...
標本みたいなヤツが、こちらを眺めていた。
●愛知県蒲郡市の偽ミッキー
愛知県蒲郡市/2010年4月/酒井
偽ミッキー。
コメント(4)
ネズミの大将が住んでる浦安の別院が、こんなところにあったんですね。
ミカワ座亡き今、ファンタジー館、大秘殿、ココと、
三ヶ所もまわれば平衡感覚がなくなるぐらい楽しめますね。
恐ろしいですね、蒲郡…。酒井さん「東京が怖い」ってよく言ってますが、
蒲郡の方がよっぽど危険です。樹海みたいに磁石の針がぐるぐる回りそう、狂っちゃって。
ちなみにゾウさんパンティーっていうのは、女モノなの、男モノなの?
どちらにしても鼻の部分が物騒な感じのつくりなのに、まったくいやらしくなくていいですね。
もうお腹一杯だった蒲郡ツアーの締めくくりにこのミッキー。
お腹がハチ切れましたね。
もう行き尽くし、さらにミカワ座も解体されてしまい蒲郡もおとなしくなっちゃうのかな、と思っていましたがまだまだ場外ホームランを打つ力がありましたね。
イル、キミのおかげさ。
消えかけた蒲郡の火を守ったのは、他ならぬキミなのさ。
オレは、10年来、三谷温泉に不定期訪問しながら、
まったく気づかなかったのだから。
「オレの目は節穴」
今じゃすっかり反省モードさ!
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