廃墟へ行くつもりじゃなかった

　価格■2,415円（税込）
　発行■2007/04/10
　判型■142×123
　頁数■32ページ（廃墟フォトブック）
　発色■オールカラー
　写真■三五繭夢

　>>shopping　　　　　>>特設ページ　※特設ページ内にて視聴ができます!!

【収録曲】

01 mirror in the water／asana
02 night in your sigh／one day diary
03 青の記憶（future dub mix）／murr*murr
04 漂流／幼虫社
05 I_love_rain／ryozi（DISCOGRAPHY-xero-）
06 月の七つの海／幼虫社
07 RUINS 32158／phallus
08 Starry night／ryozi（DISCOGRAPHY-xero-）
09 heart will never lie／one day diary
10 ryu-sei／melotram
11 Atlantis／Ray
12 Tears／murr*murr
13 大人の童話／ANTY the 紅乃壱
14 HUMANITY／ryozi（DISCOGRAPHY-xero-）

【プロローグ】

廃墟を探索していると、
時々奇妙な共感を覚えるような風景にめぐり合う。

懐かしさでもなく寂しさでもない、
むしろ嫌な感じを与える風景に、
感情が強く魅了されてしまう。
そして、あまりにも脆くて危うい感情が、
自分の心の中にあったことに気づかされる。

廃墟なんて本当は、行くべきところじゃない。
不衛生で汚いし、色んな意味で危険だ。
そう、いつでも僕らは廃墟へ行くつもりじゃないのに、
どうしても、あの奇妙で名状しがたい空気に魅惑を覚えてしまう。

僕が魅了される「廃墟」を音楽で描きだすアーティスト達。
静的で美しく、無国籍でありながらリアルに響く音と言葉。
この音楽を聴きながら、僕は相も変わらず考えている。
「廃墟へ行くつもりじゃなかった」のに、どうして僕は、
廃墟に惹きつけられてしまうのだろうと。

知らぬ間に、廃墟の風景と自分の間に、
共犯関係のような黙約が生まれ、僕は長い時間、
無為に浸っている自分に気づく。
そして、これらの風景と僕は、
どこかでもう一度出会うであろうことを確信する。

【掲載物件】

龍宮園（兵庫県）／日本セメント門司事業所（福岡県）／白石工業藤原鉱山（三重県）／ 旧大野木場小学校（長崎県）／アジアパーク（熊本県）／魚雷発射試験場跡（長崎県）／旧コンスターチ工場（愛知県）／黒潮荘（兵庫県）／釜石鉱山（岩手県）／関ヶ原メナードランド（岐阜県）／火の山砲台跡（山口県）／ホテル皇邸（高知県）／化女沼レジャーランド（宮城県）