●2010年10月26日(火)
先日、駒込のHOTELアルパが
閉店してしまったときに、
店先でばったり会った村上監督が来社。
ラブホの貴重な情報を教えてもらう。
ラブホの終末化は、はなはだしい。
どうやって誌面で取り上げようか考え中。
しかし、一番衝撃的だったのは監督の心霊系作品。
心霊スポットになっている(なってないけど)廃ラブホに、
美女が潜入する、という非常に興味深い作品を撮っていたのだった。
エロと心霊という二大マーケットを、
ひとつの作品世界に無理やり閉じ込めたがゆえに、
溢れかえる、なんというか、素晴らしさ。
超かっこいいラブホも見れるという一挙三得な作品だ。
●2010年10月27日(水)
ブログについて技術の方と会議。
誌面とリンクさせたいんだけどうまくいかない。
うちのサイトにトラックバックを貼ってもらう機能が、
うまく作動してないことが判明。
こんなサイトにトラックバックを
してくれようとしていた方々、ごめんなさい。
今度なおると思います。
●2010年10月28日(木)
酒井、名古屋に出張。
館内、非常に静かで快適。
終末観光の特集ページのラフを書いて、
途中で飽きる。
しかし後半の定番ページのラフは、
いったん完成。
各地の祭とか珍スポの体験談や、
イベント、出来事っぽい記事の企画ページ
タイトルが思い浮かばない。
・LIVEレポート
・時差アリ生中継
・ニッポンの特別な日
・ニッポン列島 大体験記
・ニッポン列島 パトロール
・パトロール そこら辺近郊(全国版)
愛知県漂流の街ネタの名コーナー
「パトロール そこら辺近郊」以上に
いいタイトルが出ないので、帰宅。
●2010年10月29日(金)
今日もラフをずっと書いてる。
特集「終末観光」の方で取り上げたい物件を、
ずーっと探して、帰宅。
●2010年10月30日(土)
台風なので、一日中家で
ももてんさんのサイトを見たり、廃墟サイトをずーっと見てたよ。
廃墟第一世代の老舗のサイトと、
新興勢力の新しいサイトで、
廃墟に対するとらえ方が全然違うなぁ
と思いました。
暗い部屋にずっと閉じこもっていたので
自分にとって廃墟とはなんなんだろうか
とか、じめじめしたことも考えていました。
実際に廃墟に行くと楽しいとか怖いとかスゲぇとか
そういう生っぽい感情が出てきて充実してる気がするんだけど、
逆に、非常に、嫌な感じというか、
怖いとか心霊スポット的な嫌さじゃなくて、
廃墟という存在自体に、強烈な嫌悪感を感じるのも事実で、
なのに、なんで行くんだろうか、
と不思議に思って、小林紀晴という写真家
(写真と同じぐらい文章も素晴らしい)の本
『旅をすること』の中の一節を思い出しました。
「知らないことがらに自分が触れていく。
その瞬間が好きで同時に嫌いだ。
それから逃れたいのか、その逆なのだろうか。
僕はそれらのことを考えたくない。
つぶされそうになるからだ。」
自分の心情を言い当ててくれるような本
ていうのはいいよね。
●2010年10月31日(日)
ラブホテルを研究している方が
展示をしているということで、
村上監督と多摩美の学園祭に行く。
各地のラブホを丁寧にまわって写真を撮っていて、
圧巻だった。
終末観光の特集は、
遊ぶとこ、とか泊まるとこ、とか
お土産、とか、旅の行動別に分けた
誌面を考えてるのですが、
「泊まる」というテーマで、
ラブホはどうかという話になったとき、
酒井は全然あり、私はなしでしょう
で割れてました。
都築さんや村上監督という偉大な先人の仕事の前で、
新しい切り口が見つけられないんじゃないかと思って。
そんなに目新しいものとか、斬新なものばっかりできない
のはわかってるんだけど。でもねー、
やっぱり、なんか新しいことがしたいよね。
でも今日色々とお話を聞かせてもらって
すごく楽しかったのと、ラブホも終末物件のど真ん中じゃん
と、改めて思ったので、なんかやり方を考えてるよ。
八王子遠かったけど、楽しかったなー。
●2010年11月1日(月)
物件の選定と、各章の扉につける文章を考える
っていうのを交互にやってく感じだ、今後は
という話をする。
小林紀晴氏の写真は暗くて素敵だ。