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終末のブルース「日門夏まつり」

2012年08月 | CATEGORY : 終末物件 | COMMENT(0)

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私は、観光やドライブという言葉より、
旅行という言葉のもつ雰囲気が好きです。
つねづね良い旅行がしたいと思っています。
人生においても、です。



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観光・ドライブと旅行における、
明確な差は自分でもようわからんのですが、
イイ旅行だったなーと余韻にひたる時と、
観光としては楽しかったよねと割り切る時と、
言葉を使い分けているので、
自分の中で何か線引きがあるのでしょう。


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宮城県、太平洋沿岸の国道45号を車で走っている時、
遠くの海岸で、小ぢんまりとした
夏祭りが行われているのを目視できました。
特に予定もなく車を走らせているので、
寄り道するのは可能です。
気のおもむくままに、知らない集落の小さな砂浜に行きました。
小さな町の小さな祭りに行くと、
よそ者は決まってじゃま者で、
排他的な視線をあちらこちらから感じます。


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海に、ねぶた祭りのような飾り絵を乗せた小舟が浮かび、
砂浜と鳥居のある岩場にそれぞれ、
骨太なデザインが色鮮やかな漁船の旗が飾ってあります。
それだけです、祭りっぽいアイテムは。


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この土地において、今日という日が特別な日なのか、
夏休みのありふれた一日なのか、
それすら区別ができませんでした。


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面白い、あっと驚くような写真も撮れませんでした。
自分がよそ者である、自分が存在しない場所がある、
ということを感じるだけです。
でもそれが、ボディブローのように、
じわじわと味わい深いもののように感じられます。
それはなぜなのか、まったく分かりません。


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でもこういう人に伝えきれないようなフィーリングが、
単に車を走らせているだけの移動時間を、
ちょっとした旅行をした気分にさせてくれます。


●日門夏まつり
宮城県本吉郡本吉町日門/2008年8月サカイ(人生という旅は、見事に遭難中)



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