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『畸人さんといっしょ』畸人研究学会(青弓社)

2011年07月 | CATEGORY : book | COMMENT(2)

あなたは畸人研究学会をご存知だろうか~
まだ出会っていなければ、本書を読んだ方がいい。
(知らないという人は、取り急ぎHPで彼らの研究をチェックしてほしい。)

ただ、電車の中ではカバーをかけて読むべきである。
本書はごらんのとおり、表紙のインパクトもかなり強く
世間の目が突き刺さるであろう。

1993年から畸人を追い回している、
黒崎犀彦・今柊ニ・海老名ベテルギウス則雄
の3名により学会誌『畸人研究』も発行されているが
あまり流通しておらず、入手は難しいかもしれない。
なので、本書か、ちくま文庫の『定本畸人研究Z』がいいと思う。

本書では、都築氏の『巡礼』でも採り上げられている宮間英次郎さん
(カップラーメンの容器などで被り物を作り、被る人)
から、めくるめく畸人の世界が展開する。

芸能指導をしている(~)「さかえや」主人
盗聴されていると信じている完全なる狂気の全知全能研究所
桜木町の山下清こと井上さん、等々
様々なタイプの畸人を取材している。

特に素晴らしいのは、
都庁の隣で路上生活をしながら
過激なメッセージを勝手に書き続ける
ブラアン・リヨシノリさんだろう。

この名前は一瞬、正しく発声できない感じがして、
声に出して読みたい外国人っぽい名前である。
リヨシノリさんの、メッセージを書くときの狂気におちいった様子は必見だ。

フィールドワークの対象に、畸人をチョイスするという
果敢なチャレンジに対して、大きな拍手を送りたい。
タイトルは『畸人さんといっしょ』と、
畸人に寄り添い、共に歩んでいるかのようだが、
観察者としての冷めた視線が根底にある点に共感した。
畸人への愛と、それでも保っている一定の距離感が絶妙。
労作である。

コメント(2)

「畸人研究」は後世に語り継ぎたい名著ですね。

登場している畸人の方々は高齢の方も多く、残念ながら亡くなった方も多いでしょうね・・・

私も中間市郷土資料館に二度足を運ぶも、いずれも館長の工藤氏が不在で中を見ることができなかったことが悔やまれます。

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