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屋島廃墟の真打ち「屋島山上駅とケーブルカー」

2011年07月 | CATEGORY : 産業遺産小(ケーブルカー、変電所) | COMMENT(5)

屋島の最終回です。
ここは綺麗でした。


屋島には数多くの廃施設が惜しげもなく放置されていますが、
その中でも屈指の美しさを誇るのは屋島山上駅です。
 
 
  

屋島山上駅は「宇宙と交信」とか「テレポーテーション」
などの言葉が似合いそうな、外観です。
右隣に民家があったので挨拶をすると、
管理をされているわけではないようでしたが、
見て行っていいというお返事をいただきました。
 
 
 

まず駅の裏手にまわってホームを見ます。
1号車は「義経号」、2号車は「弁慶号」という名前だったケーブルカーです。
残っていたのは弁慶の方です。
 
 
 

2004年に休止したこの屋島ケーブル。
最終営業日に多くのファンが詰めかけるも、
事故で運休になるという、非常に寂しい幕切れだったようです。
平家没落の土地柄と相俟って、なんとも言えない気持ちになりましたが、
天気が良かったので大丈夫です。
  
  
  

1929年から運行が開始され、
約70年間も観光客を運び続けた屋島ケーブル。
眺望も良く、歴史的な遺産にも恵まれたが、
徐々に時代から忘れられてしまいました。
 
 
 

ホームの壁についたままになっていた飾り。
 
  
 

屋島ケーブルが経営していた「屋島レストセンター」の広告。
 
 
 

山上駅に入ります。
  
 
 

一階の待合室部分。
上から吊るすタイプの扇風機や、時刻表の文字、券売機などに、
レトロな味わいが残っています。
営業当時は、秘宝館で見るような
場末の観光地特有の嫌な土産物も売っていたようです。
いまはショーケースは空でした。
 
 
 

和傘がたくさん落ちていました。
 
 
 

天然色立体写真。なぜか昭和のエロスが落ちていました。
 
 
  

二階部分。棚にぎっしりと残留物が詰まっています。
 
 
 

水色のライトに、剥がれかかった白い壁が郷愁を誘います。
  
  
  

窓の鍵もオールディーズです。
 
 
 

三階へと進みます。
当時営業していた喫茶の看板でしょうか。
駅舎自体も当時の流行の最先端だったであろう、
素晴らしいデザインですが、こうした細部も見逃せません。
 
 
 

展望部分から、しばらくぼーっと景色を眺めました。
ここには春か秋の気候のいい時期に、
時間にゆとりをもって来るといいです。
こんなに贅沢な気分に浸れる廃墟は、あんまりないでしょう。
 
 
 

屋上にのぼります。
 
 
 

ゴーズトタウンと化した屋島の中でも、
往時の姿を晒して醜くならず、
孤高の美を保ち続けてほしいと思いました。
この年に見た中で、だんとつかっこいい廃墟でした。
 
 
●屋島山上駅
香川県高松市屋島地区/2009年9月/イシカワ
 
 

コメント(5)

素晴らしい廃墟ですね。
「廃施設が惜しげもなく放置」というフレーズがツボにハマりました。
ライトや鍵、喫茶の看板など見過ごしがちなポイントをしっかり押さえているところなんかはさすがです。
画像、感動しました。

ここはいいですよね。
細部まで凝ってていかにも格があります。
デザイン的にもお洒落な洋風で
駅舎というのも惹かれます。
また残留物などの保存状態も素晴らしく
たしか半地下の機械室的な所に下りると
真暗だったけど荒れてなくて
机の上にエロ本があったと思います。

久しぶりにイイ記事ですねえ!

●くまおさん

お誉めいただき、ありがとうございます!!
となりの民家のおばちゃんも、
この駅舎に関しては、すごく誇らしげで、
見てってくれという感じでした。
いい廃墟だったなぁ。

●マツピン氏

半地下?!
行ったかなぁ…
操縦室みたいなところは見たような記憶があるんですが、
そんな秘密っぽいところは見つけられませんでした。
さすが師匠、戦慄の探検家です。

●サカイさん

あざーす!
風通しのいい廃墟って気持ちいいですね。

(春吉)

本日、こちらの駅舎に行ったのですが
屋上に出る階段の屋根部分にとてつもない大きさのスズメバチの巣(推定60?80cm)があり気付かずに通り過ぎており肝を冷やしました。
自己責任とはいえ、廃墟では思いもよらぬ事が起こり得るということを実感しました。
HP主様,廃墟好きの読者の皆様、この物件に関わらずどうぞお気をつけください。。

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