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動いている冷蔵庫の廃とぐるぐる巻き人形の廃

2010年11月 | CATEGORY : 心霊・ミステリー廃墟 | COMMENT(13)

こんにちは、僕はくまおです。
名前はかわいいですが、
心の中は常に世の中に対するアンチテーゼで溢れています。

先日2件の廃墟に行ってきたのでレポしたいと思います。
まずは「動いている冷蔵庫の廃」からです。

あれは忘れもしない、今年の3月か4月の朝か昼過ぎだったと思います。
以前から調べておいた福山市北部の廃集落に行きました。
一軒だけかなりの山奥にあり、草をかき分けながら進みました。

かなり歩いたのち家が見えましたが北側の壁は落ち、
屋根は歪み、畳も半分落ちてます。
中に入ると冷蔵庫がありましたが......
それがなんと電気が来ていて動いているのです。
パニックになりすぐ外へ飛び出し電気メーターを探すも見つからず......
怖くて中は確認せずに転がるように逃げ帰りました。

その謎を解くために、
僕は8か月後の今になって立ちあがりました。
今回は廃墟や戦争遺跡を扱っているサイト「High Side」の管理人、
Kさんと共に再チャレンジします。

Kさんはいつも冷静な判断力をもち、
問題が発生した場合は的確な方向性を示してくれます。
そして猛獣と遭遇するなどの危険な事態が発生した場合、
Kさんはいけにえになります。
半分は冗談ですが大変心強いです。
 
 
 

この険しい道をクモの巣を払いながら延々と進みます。
進みながら「もし冷蔵庫が動いてなかったらどうしよう」
と思いました。

もし動いてなかったら
僕はただの嘘つきのおっさんになります。
心配しながら歩くとやっと家が見えてきました。
 
 
 

まず僕は情報収集のため周りを眺めます。
 
 
 

停めてあったホンダカブは36652Kmでその生涯を終えていました。
 
 
 

 
家を真正面から撮った時、なにかイタチのような動物が見えました。 
よく見ると......
 
 
 

猿です。

物音を聞いて、僕たちを偵察にするために来た猿だと思われます。
頭の出し具合がまさに「偵察に来た」
感じが出ていますがバレバレですね。

仕方がありませんね、だって猿だから。
3匹くらい見ました。

そんなことより中に入ります。
 
 
 

反対側の壁はほとんどありません。
 
 
 

畳も半分落ちていて危険です。
そしていよいよ......
 
 
 

これが例の冷蔵庫です。

東芝製で、おそらく昭和50年代のものだと思います。
知らんけど。

前回は探索中にいきなり「ブ~ン......」
ってモーター音のようなものが
聞こえてきて本当にびっくりしました。

頭の中には「○肉」の猟奇的な漢字二文字しか浮かばず、
かなり怖かったですが
今回はKさんがいますので心強いです。

「それでは開けます」

ガチャッ......!!!
 
 
 

「電気点いてる......冷えてる!!」
 
 
 

中身充実しています。僕の家の冷蔵庫より充実してます。
 
 
 

冷凍庫に至っては完全に凍っていて
しかも消費期限09年7月29日......去年だ。

これはやばいぞ。

ある意味○肉よりやばい。
ひょっとしたら電灯も点いたかもしれませんね。

残留物を見てもロケーション的にも
浮浪者が住んでいる可能性は0に近いです。
長い間、人が出入りしている雰囲気はありませんでした。

Kさんとしばらく推理しましたが、
結局この冷蔵庫に関しては謎のままです。

答えが出ないままですが、
答えが出ないのはいつものことなので次に進みます。

ここから岡山方面に向かいます。
僕とKさんはバイク好きなので移動も楽しいです。
約30分ちかく走ったら見えてきました。
 
 
 

この雑木林の中に物件はあります。
草木で覆われているため外観は撮れません。
ぐるぐる巻きの人形の廃です。

この雑木林の中に突入すると母屋、蔵、離れ、納屋と
全部そろった豪奢な日本家屋があります。

僕はこの廃を偶然みつけたのですが、
懐中電灯などの装備がなく携帯の光で中に突入しました。

ところで皆さんは廃墟探索の時に
このような気持ちになったことがありませんか?

......なんとなく他の廃墟と違う感じがする。

......なんとなく居心地が悪い。

僕は廃墟にお化けが出ることは信じていません。
でも僕は経験上、「なんとなく違う」廃墟が
少なからずあることを否めません。
ここは、まさにそんな廃墟でもトップクラスの「なんとなく違う」廃墟なのです。
 
 
 

玄関付近ですが、実際はもっと暗いです。
おそらく昭和40年代から50年代から廃墟になったようです。
(知らんけど)
 
 
 

居間の奥には祭壇のようなものが見えます。
しかし畳が床板ごと腐っているため近づけません。
1年前くらいに来た時、
2階に上がって段ボールの箱の上に置かれたものを見て

驚愕しました。

人形の頭の部分を、布でぐるぐる巻きにして顔を隠してあったからです。

携帯の光しかない僕にそれはとても衝撃的でした。
冷蔵庫の時と同じく転げるように帰りました。
しかし今回はKさんが一緒です。
勇気を振り絞って2階に上がります。

すると......
 
 
 

ありました......というか居ました。

Kさんは「人形の服が上にめくれてるだけですよ」と言ってくれて
少し安心した僕は「それじゃ顔を出しますね」といって手を前に出すも......
 
 
 

布の間から見える髪の毛で僕の細胞は
ナノレベルで停止しました。
それでKさんにこの厳粛な儀式の執行を譲ったのでした。
Kさんは軽く「良いですよ」と返事をしてくださったのだが、
次の瞬間......
 
 
 

二人同時に「うわぁ......」

しばし沈黙。
 
 
 

右手が無いし......

前回の人形の目なんか比じゃない。
本当にリアルで悲しそうだ。

心やさしいKさんは箱の中から
右手を見つけ出して体の上に置き、
さらに元通り顔を布で隠してあげました。
 
 
 

ところが......よけい怖い。

撮影終了後、二人ともそそくさと階段を降りて外を目指します。
 
 
 

長い間暗い所にいると光が嬉しくなります。
「なんとなく違う」と感じていた廃。
もう2度とここに来ることはないと思います。
あの人形の悲しい目が忘れられません。

「かわいそうでしたね」と僕が言うと、
「かわいそうと思うとついてきますよ」とKさん。
慌てて心の中で「君は大丈夫さ」と繰り返しました。

前回の僕が書いた記事に、「廃墟は美しさや楽しさだけでなく常に物理的、
精神的な恐怖をあわせ持つ存在。だからこそ惹かれる」
と書きましたが大事なエッセンスを忘れていました。

廃墟には言葉で表せない
「寂しさ」と「はかなさ」も含んでいると思います。

廃墟は建物であるがゆえに生まれては朽ち、
朽ちては生まれを繰り返します。
主人を失い、役目を終えた無数の廃屋たちを
ファインダー越しに見ていると
その壁の傷痕や、すすけた柱が妙に痛々しく寂しそうです。

そんな廃墟たちを僕は愛して止みません。
そんな廃墟たちを記録するのが、多分僕の使命です。
お忙しい中、同行してくださったKさんありがとうございました!

皆さん、また廃でお会いしましょう。
 
 
 

小さいときの僕に似ています。
 
 
 
●動いている冷蔵庫の廃とぐるぐる巻き人形の廃
岡山県笠岡市/広島県福山市/2010年11月/くまお
 
 

その腐らせなさといったらないね。

コメント(13)

こえええ!!
これ、間違いなく廃屋ですよね。

何で冷蔵庫動いてんだろう!?
まさか、野猿たちの仕業…ってことはないですよね。

明らかに人が住んでいる気配はないし、
浮浪者がいる雰囲気でもないし…。
第一、誰が電気代を支払っているのでしょうか?

まさか野猿が、コンビニ払いしてるのでしょうか!?
ミステリアスすぎですね、これは。

そして、頭部を包帯のようにぐるぐる巻きにされた人形…。ヤバいですね。。。
「キミは大丈夫さ」と唱えないと、
画面越しからも、付いてきそうですね。。。
こええええ!!!!!

身体の痛々しさも妙にリアルだし…。
生身の人間の身代わりになっているみたいです。


2物件とも、本当に凄かったです。
画面の前で、背中がスースーするという経験を
久しぶりに感じました。

ほんま、こえええ!!です..。ブルブル。
いや、マジでもう画面通して今肩が重いですよ....。
すごいレポです泣 あああ。寒い。
でも、君は大丈夫さ!!!
ハアハア泣 
廃墟は心霊でなくって
得体のしれん何かを感じたりするときありますねえ。

冷蔵庫の中身。もちろんうちよりも充実してます☆

も、漏れる!!
冷蔵庫については意味不明でしばらく考えてると
妙な不安感が掻き立てられますね。
人形や冷蔵庫が暗い中という視覚的な恐さもありました。
まさに悪寒が走るといった一種の醍醐味感じました。
廃墟愛、使命を全うするのも大変ですなー。

どうも酒井さん、初書き込みです。

もともと心霊研究家でしたが、今ではすっかり反心霊系です(汗

件の冷蔵庫、電気は普通に契約されているのでは?
単身の年金生活者の方の家だったのではないでしょうか。
家の修理は費用がかさむので、直すに直せなかったものかと。

電気が止まっていないのは、年金が振り込まれていて、
電気料金の支払いが止まっていないからではないでしょうか。

老人ホームなどでご健在なのか、それとも正当な手続が行われていないのか。

後者であれば、ある意味心霊より怖いですわ。

サカイさん>
野猿がコンビニ払いは笑いましたが、そんなに頭良さそうな猿じゃなかったです。
昔から日本は子供が生まれた時に人形を買う習慣があったそうで、
子供の病気災難を人形が身代わりに受けるという話があるんですよ。
もしかしたらそれで・・・・・?

ワケコさん>
そうなんですよ。心霊とかじゃなくてなにか重い空気というか侵入を拒絶されているような、そんな感覚ありますね。
単なる罪悪感ならすべての廃墟に感じるはずですが他の廃墟ならスイスイ入っちゃうし。不思議ですねぇ( ..)φメモメモ

マツピンさん>
冷蔵庫、やはり気になりますね。むしろ〇肉入ってくれてたほうが
辻褄が合うのですが、普通の調味料や食材が入っていたので逆に
怖かったです。
僕の使命云々というのはひょっとしたらただの勘違いかもしれません。

グリーンアンバーさん>
はじめまして、コメントありがとうございます。
僕もKさんと話した時にほぼ同じ見解にたどり着きました。
おそらく口座にお金が残っていてそこから引き落とされているのだろうと。あの廃墟のあるロケーション(山奥)と冷蔵庫の中の真新しさが正しい判断を狂わす要素だと思います。

アンバーさん、くまおさん

なるほど。。。
単身の年金生活者という線は、大いにありえそうですね。
ご名答です!

この廃な空間が、約一年前は有人であったとすると…それはそれで、つらくのしかかるモノを感じずにはいられません。。。

ヽ(><)丿ウワァァァン!くまおさんの廃屋怖いよ?
冷蔵庫に電源が入ってて、中には2009年7月の肉
そして、腕が切断された人形のある家!!

私もこんな家では、ビビって、自立神経マックスして
気持が悪くなります、外へ出てしばらく休んでいた事
があります。

●ハヤト隊長

ごめんなさい!!
承認をしそびれてコメントが反映されるのに
すごく時間がかかってしまいました。
やたらスパムなコメントが来てた日だったので(言い訳)
申し訳ありませんでした!!

(春吉)

隊長ハヤトさん>
怖いですねぇ?、僕も一人では行ってないです(^^ゞ
年に何十件も廃墟探索やってると時々どうしようもなく重い廃墟に遭遇しますね。無理は禁物です。

とんでもねーとこ行っちゃいましたね…。
これは間違いなくS級ですわ

とんでもねーとこ行っちゃいましたね…。
これは間違いなくS級ですわ

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