Web magazine

岡山県井原市にある廃集落に行ってみたの巻

2010年10月 | CATEGORY : その他廃墟(廃屋・廃校・病院) | COMMENT(18)

みなさん、はじめまして。
僕は広島県福山市で廃墟探索をしている
くまおといいます。

このたび、八画文化会館様から記事を頼まれまして
人生最大の栄誉に歓喜しております。
この喜びを妻に伝えましたら、
妻との桁違いの温度差にしばし閉口しましたが
気を取り直して廃集落の魅力をお伝えしたいと思います。

この道は岡山県井原市にある廃集落へと続く道です。
車が一台ギリギリ通れる幅しかありませんがバイクなので余裕です。

さぁ、一軒目が見えてきました。

  

夏には行く手を遮っていた草もすっかり落ち着いています。
すぐに中に入りたいところですが...

   

古民家にはありがちな
「玄関付近の穴」に気をつけなければなりません。

家にもよりますがどれも結構深いです。
それではおじゃまします。

  

土壁は落ち屋根は崩壊寸前で、
熟成期間が過ぎてしまった感があります。

昔、廃墟はカレーと同じだと言った人がいます。

僕です。

少し寝かせたほうがおいしいですが、放っておくと腐るからです。
その塩梅がとても繊細で調度良い、
抜群の廃墟美を持つ物件に出会えた時の感動は筆舌に尽くし難いのです。

  

世間では全く見なくなったけど、
廃墟ではよく見る五右衛門風呂です。
普段見れないものが見れる、これも廃墟探索の魅力の一つでしょう。

おじいちゃんの家を思い出しました。

次に行った物件で面白いものを見つけました。

  

1960年代から70年代の転写シールです。

  

仮面ライダーや人造人間キカイダーなどが見えます。
あと赤塚先生の描いた、なんとかっていうやつです。

こういうのを廃屋で見るとテンションが上がりますね、僕は。
この前も廃屋で昭和20年代の「平凡」という雑誌を
1時間くらい読んでしまいました、僕は。

  

かわいらしいイラストのあるカレンダーには
この廃屋の時間が止まった年が記されています。

1987年。

僕が小学6年生の時です。
異性を意識し始めて、スポーツ刈りをやめた頃です。

さてお次は......
以前にヤフー地図で廃校の様な屋根が見えたので
近くだし行ってみました。

自分の体内に何者かによって埋め込まれた
廃レーダーに従い山道をひたすら走ります。

本当に酷い山道で何度も引き返そうかと思いましたが
門が見えてきました。

  

この時点で廃校ではないなと思いました。
それでも気になるので一応おじゃましてみます。

  

エサ マルナカと読むのでしょう。
何かを飼育していたらしいこの場所...
大きな屋根のある建物の重い扉をあけると...

  

囲いの規模やフェンスの高さから推測すると
おそらくここは養豚場だったのではと思います。

つまり廃養豚場っていうことですね。
廃養豚場ってなんか語呂がユニークだと思いました。
何回も言いたいです。

  

僕はこういうのも廃墟の観賞ポイントだと思います。
錆びた鉄の塊を見るとなんだがすごい感じがするですよ。

さて、お次は帰りに立ち寄った廃屋です。

  

かなり大きめの一軒家です。
さきほどの集落にあったような廃屋と違い、状態もまずまずです。

おじゃまします。

  

おお、やはり状態は良い。

奥に進むと昭和の20年代に改築されたらしい洋間がありました。

  

壁も天井も壁紙ではなく
漆喰のようなものが塗られていて時代を感じさせます。

この部屋に入った瞬間空気が変わり、全身に緊張が伝わります。

   

絵が入っていないまま掛けられた額縁...

これをしばらく眺めていると沸き起こる不安感と
悪い予兆を拭わずにはいられませんでした。
足早に去ろうとしたその時、誰かの視線を感じました。

振り向くとそこにはそっち系のお人形が飾られているのでした。

  

............
目が離せないのは、
目を離したすきに襲われるかも知れない恐怖からです。

  

人形供養で有名な淡島神社に連れて行こうかと思いましたがやめました。
手で触ることもできません。

しかし廃墟は美しさや楽しさだけでなく
常に物理的、精神的な恐怖をあわせ持つ存在なのですね。
だからこそ惹かれるのかもしれません。

バカボンの名言「賛成の反対なのだ」

つまり「逆もまた真なり」なのです。

いくつかの廃墟を基に、
若干の上から目線でお伝えした「廃墟の魅力」。

完全にお伝えすることはできませんでしたが、
皆さんも秋の行楽シーズンにいかがでしょうか?

  

それでは皆さん、また廃でお会いしましょう。
 
 
 
●岡山県井原市の廃集落
岡山県井原市/2010年10月/くまお

 
!!!!! today's special guest くまお !!!!!
廃校、廃集落をこよなく愛す男。
ハンドルネームのとおりの
包容力のあるタイプという噂。 
 

在庫僅少だったのが
改装したので少し増えました。
事務所にもりもりあるので少しでも
在庫が減るといいなと思います。
友達とかに薦めて下さい。

コメント(18)

八画文化会館コメンテーターマツピンです。(すみません)
行く手を阻む藪のような山道を掻き分けて現われた
廃養豚場の語呂の響きに衝撃を受けました。
くまおさんは広島が誇る廃集落ジャンルの一人者だと思ってます!
ほそぼそと頑張れとエールを送りたいです。

マツピンさん>
なんとか無事に掲載を終えることができ、今はただホッとしております。しかし人の世は盛者必衰。
 マツピンさんから頂いた「廃集落の第一人者」というタイトルに浮かれることなくこれからも地道な廃探索を続けていくことを固く誓います。

くまおさん

本当に素晴らしいテキスト&コメントありがとうございます。

八画文化会館のオフィシャル・コメンテーター・マツピン(タケピン)氏にならって、私も何か面白いことを書こうと思ったのですが、まずは何を差し置いても、今回の記事の完成度の高さを手ばなしに賞賛せずにはいられないと思いました。

特に、所々に散りばめられた賢者のようなお言葉が、特に素晴らしいと思いました。
「普段見れないものが見れる、これも廃墟探索の魅力だ」
「廃墟は美しさや楽しさだけでなく常に物理的、精神的な恐怖をあわせ持つ存在」
「廃墟はカレーと同じだ」

掛け軸にして、襖の部屋に飾りたい言葉だと思った次第です。

ノーベル廃墟賞に価する…と言っても過言ではないでしょう。

美しい廃墟写真にうっとりして、
最後の日本人形でゾクっとしました。
よく見ると透明なビニールのようなものがへばりついた顔で
「ふふふ…人間が来たわ…」
と微笑んでいるようです。

無人のこの家を守っている主なのでしょうね。

スポーツ刈りをやめた
というくだりが最高です!

廃墟の持つ魅力を、
いや、持ってないっぽい魅力まで
ぞんぶんに引き出しきった記事、
おみごとでございます!!

(春吉)

さかいさん>
お褒めの言葉、大変恐縮します。
しかし「賛成の反対なのだ」を言ったのはバカボンではなく、
バカボンのパパだということに気付き、詰めの甘さが今後の課題だと強く感じました。

知扇さん>
間違いなく主です。
最初は怖かったのですが何回も画像を見てるとだんだん惹かれていく自分に気付きました。正直なところ萌えかもしれません。
困ったものです。

hakkaku_culture_union (春吉さん)>
結婚して逆にファッションに拘らなくなると、歳をとるごとにスポーツ刈りに戻っている気がします・・・人生って深いですね。

はじめまして!

私は 廃屋がだいすきなので
ドキドキワクワクしながら見てしまいました!

また廃屋希望です!

自分では 怖くていけないので。

ちなみに
うちの近くにもあるんですが
撮影お願いしたら
してくれる感じなのでしょうか。。。

みささん>
はじめまして。
ドキドキしてくれてありがとうございます。
経済的な事情により、くまおは自宅からそう遠くには行けないのです。ただし森の中に佇んでいる洋館とかなら話は別です。

●くまおさん

twitterで、大人気です!!
もっとやってほしい、怖くて素晴らしい、人形こわっ
など、お誉めの言葉を数々頂戴しております。

みなさまの期待に応えるべく、
どうぞまた、戦慄系廃屋のレポート
お願いいたします!!!!(切実)

(春吉)

thakkaku_culture_union(春吉さん)>

ツイッターってよく知らないんですけど嬉しいです。
自分はどちらかというと和み系廃屋の写真家を目指していますが、
今回は図らずもあのお人形効果で戦慄系になってしまいました。
もしお目にかなうような写真が撮れれば記事にしたいと思います。

おおおお
ワンダー編集長のブログから飛んできました!
凄い緊張感が伝わってきます。

川口ひろし探検隊ですね^^
こうやって写真撮ってらっしゃるんですね!

色々お気負つけて!(笑)

sumikodxさん>

ワンダー編集長のブログに自分の記事が・・・・!?
嬉し恥ずかし( ^)o(^ )
さすがは八画さんのサイト。
気負つけます!!

hakkaku_culture_unionさん>
リンク貼りありがとうございました。
見させていただきました。
こんなことならもっとちゃんと調査すれば良かったです。

くっはぁぁぁぁっ、どれだけ広いんですか、
この廃集落はぁぁっ!
写真を拝見して、ドキドキしてきたので、
地元の廃墟に行ってきまっす♪

ソフトリィXさん>
コメントありがとうございます!
実はそんなに広くありませんw
廃墟の写真を見てムラムラするのは真正廃墟マニアの証拠ですねw

はじめまして。
TEAM廃墟からリンクで来ましたが、人形にビビりましたw
ゾクゾクしながら廃墟の写真を見るのは楽しいのですが・・・w
1987年のカレンダーを見て、自分の生まれたころの時代が垣間見れました。そのとき住んでた人の事を想像するのもまた面白いものですよね。

また遊びに来ます。

この廃屋へ行ってみたいのですが、詳しい場所を教えていただけないでしょうか??

コメントをどうぞ

お名前
メールアドレス