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札幌の秘密の花園「レトロスペース坂会館」(後編)

2010年09月 | CATEGORY : B級スポット | COMMENT(5)

パンツだ。

非常に華やかである。
まるで、蝶とかそんな感じだ。
坂館長いわく、せっかく買ったが、
穿く機会を逃してしまったようなパンツを
女性の方々が寄贈してくれるのだそうだ。

ちなみに、白いパンツと黒いパンツは
それぞれ集められ、額に入れて飾られていたことも
併せて報告しておかねばなるまい。

  

画家の大竹伸朗氏がくれたという素股てぬぐい。  

 

二階へ上がる階段にもセクシャルなスケッチが
所狭しとピンナップされている。

 

この愛くるしい看板も、お客さんが描いてくれたそうだ。
地域に愛される、貴重な私設博物館である。

 

しかし、これはどうだろうか。
近づいてみると、非常な細かさで、
新印象派のスーラ(点描画とか描く人)もびっくりするだろうと思った。

  

二階部分は、現在は使われていないようだったので、
一階に戻り、レトロスペース坂の真骨頂を見せていただく。

  

緊縛リカちゃん人形の部屋だ。

  

坂館長いわく、
捨てられてしまうような人形なので、傷みが激しい。
そのまま展示するのも憚られるので、
縛った。とのこと。
一部の支配者階級の人間が、被支配層を縛っているさまを、
捨てられゆくリカちゃん人形を縛ることで
表現しているのだという。

  

乱痴気騒ぎだ。  

 

私が、この世界を写真で(私の技術で)表現するのは不可能だ、
と思いながらもシャッターを切っていると、
堀氏と坂館長が世界(社会というか思想というか)の話で盛り上がっていた。

  

坂館長が、レトロスペースを開設されたのが1994年。
それまでは学生運動に身を投じていたという。

 

しかし学生運動も時代とともに下火になり、
現代の学生との間にギャップも生まれる。
札幌に帰り、家業をつぐか...と思いきや

 

電車に乗っていて、シルバーシートで席を譲られるという事件に遭遇。
自分はまだそんな年ではないはずだ、(※40代ぐらいの頃のお話だったと思う)
だが、周りから見れば、おじいさんに見えるのかもしれない...
やりきれない思いが胸に去来する帰り道、
道端に捨てられているマネキンを見つける。
こんな風に自分(人間)も、使い捨てられてしまうのだろうか。
いや、そうであれば、
自分は捨てられてゆくものを収集しよう...
(※この辺ちょっとアバウトですが、
シルバーシート事件→マネキン発見という流れのお話でした)

 

という、激しい衝動というか、正当な欲求というか、
素晴らしい志を持って、この館を運営されているのだ。
お話を伺っていて、誤解を受けそうな見た目に反して、
非常に全うというか、志が高いというか、
いわゆるB級スポット、珍スポットと呼ばれる施設の
ぐずぐずの経営方針とは違う、気魄を感じた。

 

さぁ、見てくれ、この心意気を!
ただ縛っているだけではない、この...
なんだろう、なんとも言えない、本気さ?みたいなものを...

  

左翼運動に青春を捧げた革命戦士、坂一敬。
第二の人生でも、やはり命がけで闘っている。

札幌の地では、いまだ醒めやらない革命がくすぶり続けていた。
 
 

●レトロスペース坂会館
北海道札幌市西区二十四軒3条7-3−22
011-632-5656
2009年1月/イシカワ

  

やはり、あの緊縛の技術は、練習のたまものなのだろうか。

コメント(5)

お会いした事ないけど本気さ伝わってきました。
黒縁めがねで穏やかそうに見えるけど
本物の男の怖さみたいなものを感じました。
レポありがとうございました。
彼のような戦士になりたいです。

>廃墟マンさま

そうなんですよ?、物腰も柔らかで、
お話うかがっていてもすごく紳士的な館長さんなんですが、
内に秘めた情熱が、熱いんです猛烈に。

レトロスペースは
札幌の貴重な遺産であり、文化活動です、本当に。
珍スポット愛好者だけでなく、ぜひ色々な人に行ってもらいたいですね!

イシカワ

先日テキサスへの出張から帰国しました。
現地では敵国のレベルの高さに打ちひしがれる日々でしたが
わが国にはまだまだ米英に劣らぬ猛き志士がいることを知り心強い限りです。
「MANGA」「HENTAI」に続く日本文化を是非とも発信していただきたいです。

>サイバードッグさま

コメントありがとうございます!!

レトロスペースの濃密な展示品の数々は、
テキサスに一歩もひけをとりません。

札幌だけでなく、ぜひ日本をしょってたってもらいたいです。

(イシカワ)

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