岡山にある日本一の桃太郎神社
B級スポット, 終末観光 | 2013.03.22
ある日、奥さんと合同廃墟探索の合間に
日本一の桃太郎神社の旗を見かける。
何が日本一なのかは未だ未解明だが
スルーはできずその神社へと向かった。
神社の隣にあるお宅のおばちゃんが
私たちを見かけ話をしに来た。
なんとこちらの桃太郎神社は、
犬山にあるあの有名珍スポットの唯一の分社だという。
また八年子供ができなかった人が
お参りに来てすぐできたのだそうだ。
資料館があるのでどうぞとの事。
この方は小川さんとおっしゃる方で、
平日は本業の仕事をしているが、
土日祝はこの桃太郎資料館を開いているとの事だった。
この日はたまたま祝日であり、
がらがらとシャッターを開け、
館内に入るとエアコンにスイッチを入れてくれた。
ガラスケースの中には桃太郎が発祥した時代から今日までの
数々の年代ものの収集品が並べられていた。
こちらの方はそれを収集された
桃太郎研究家の小久保桃江さんといわれ
私の解釈が間違ってなければ
桃太郎マニアの間ではカリスマ的人物らしい。
小久保さんは旧姓は小川さんで養子にいかれた。
このお写真は102歳の時のもので
104歳でお亡くなりになったがお子さんがいなかった。
4年前に甥である小川さんがこちらの資料館を建造し、
資料を受け継いだという経緯であった。
小久保さんは桃江と名乗っているが
本名は難しい漢字のひろしらしい。
その漢字については口を濁していた。
小久保桃江さんは桃太郎研究家であり
自営業で消火器の販売をしていた。
桃太郎に出てくるこわもての登場人物の消火器もあった。
なぜ桃太郎がこんなにも好きだったのでしょうか?
と小川さんにたずねたら
桃太郎を通じて幸せを追究していたんだと答えてらした。
私たちはたまたま廃墟の合間の寄道だが、
実際桃太郎マニアは全国にいるらしく
かなり遠方からも来るそうだ。
なぜこちらを通っていたのかと聞かれ、
廃墟と答えるはずもなく無難にドライブと答えたが
ドライブにも首をかしげる山の中にあるのだ。
資料館の入場料は無料、しかし募金箱が置いていた。
思いがけなく珍しいものを観せていただいたので
幾らかでも寄付しとくべきだったかな。
また必ずや行こうと思っている。
●桃太郎神社
岡山県高梁市備中町/2013年3月/タケピン