廃墟リバイバルシリーズ「ニュ○晴翠荘」
宿泊施設の廃墟(ホテル・旅館), 廃墟大図鑑 | 2012.07.19
この廃温泉は2006年頃
「TEAM酷道」よごれんさんと
合同探索したときに発見した時のものです。
古い情報でソーリー!
この廃墟ホテル、経営していた当時は、
岩風呂や鯉活け造りを売りにしていたらしいが、
今では、もちろんその面影を感じることはできない。
特に岩風呂は、風呂のスケールも
宣伝文句になるほどのサイズではなく、
よほど売り文句がなかったのであろう。
ロケーションとしては悪くないのだけど、
全体的なイメージとしては、
昭和に放映されていたサスペンスドラマで、
毎回強引な殺人事件が行われるロケ地のようだ。
取材中も、すれ違う人は、年齢の離れたカップルや、
いかにも怪しい熟年のカップルだけで、
どことなく寂しい感じが漂う。
(廃墟の近くには、いまも営業しているホテルがあるので、
そこのお客だと思うのですが・・・)
そんな寂れた温泉地の廃墟取材の成果を報告します。
いい年した男3人で、温泉街をフラフラ歩いていると、
清流沿いに巨大なホテル廃墟が現れた。目的地だ。
無骨なコンクリの建物に、
天空高く掲げられた電飾の看板。
温泉マークがよく目立つ。
自動ドアが開放されっぱなしの、
ホテルの正面玄関。
廃墟になっても訪れる者は多いようだ。
ロビーから通路に抜ける途中、
天井から浴衣がゆら?んとぶら下がっていた。
人に見立てた、悪戯であろう。
階段部分のガラスの壁面。
絨毯の赤と窓ガラスの赤がきれいだ。
電飾の看板で温泉マークを掲げているわりには、
スケールの小さい風呂場。
ホテルの2階には、宴会場がある。
程度の低い落書きが全面に施されている。
別館には、ラウンジルームがあり、
暗く淫靡な空間と化していた。
●ニュ○晴翠荘
岐阜県可児郡/2006年10月(取材・初掲載)/サカイ