愛知県蒲郡市「F整染」巨大繊維工場の廃墟
廃墟大図鑑, 産業遺産大(炭鉱・鉱山・工場) | 2012.07.01
愛知県と言えば、蒲郡市だよ。
と賢者たちは口を揃えて言う。
不思議なもの・ミステリーなモノはすべて蒲郡市にある。
すべての道は蒲郡市につながって、そこで閉じるのだ、と。
そんな「愛知県ミステリー&不思議スポット」の殿堂、
蒲郡市の魅力は、海沿いに集中している。
しかし、つい最近まで、このような巨大廃墟が、
蒲郡市の平地に存在していた。
残念ながら、つい最近解体されてしまったが、
蒲郡市の魅力のスポットの1つとして、
とても印象深い廃墟だった。
蒲郡市に、敬意を示しつつ、
廃墟探索の写真をここに再現しようと思う。
未舗装の山道に、古ぼけた木造の建物がポツリと建っている。
繊維工場の旧寮かもしれない。
西日の射す部屋に、日に焼けた
西洋人の裸体画が立てかけてある。
繊維工場の外観。
壁面を覆うパイプや、巨大なタンクが独特だ。
この写真のポイントは、右上の光取りの窓。
古い時代の木造工場らしい造り。
光取りの窓から、優しい光が差し込み、
フロアを黄金色に染める。
ミシン。これを持ち上げようとしたら、
スンゲエ重かった。本当に。
工場2階には、
プラットホームのような空間がまっすぐ広がっていた。
そのプラットホームを1階から見上げてみる。
凄まじい崩壊ぶりだ。
繊維を巻きつけていたのだろうか。
大量の巨大なロールがあった。
工場に併設されている寮の一室。
「荒らされている」訳でもないのに
自然発生的にゴミが散乱。
一方こちらの部屋は、
人だけがいなくなり
寂寥感だけが残っていた。
●巨大繊維工場の廃墟
愛知県蒲郡市/2003年(取材)/サカイ