ひるがの高原は、スキー客が多く訪れる土地である。
そのためスキー客をターゲットにした施設が多く存在し、
また、そういった施設の乱立により
廃墟となった物件が多い場所である。

このハイランドホテルは、
スキー用品のレンタルを行っていたようで、
一室にスキー板とスキー靴が大量に置かれていた。
その横には別荘地の分譲案内のパネルがいくつも展示されており、
経営は多岐に渡っていたようだ。

浴場に向かうと、
高原牛乳風呂というパネルが目に付いた。

牛乳のせいなのかは定かではないが、
牛乳風呂の浴槽は白っぽくなっていた。
他にも薬草風呂などもあり広々としていて、
浴場の設備は充実していたようである。

宴会場自体には残留物がほとんどなく
綺麗で少しがっかりしたが、
控え室に入ると、宴会グッズや宴会芸用の衣装で満載だった。

喫茶スペースにはハニワや動物の剥製、
繰り人形などがごちゃごちゃ置かれ、
ホテルとは思えないほど
オーナーの趣味性が爆発しており、
見どころはてんこ盛り。

生活臭漂うホテル内の住居スペースや、
建設途中の最上階など、雑食性豊かなホテルだった。

●ひるがのハイランドホテル
岐阜県郡上市／2007年3月／丈平あんこ