廃墟、珍スポット、レトロな街並みなどを案内するインディペンデントマガジン『八画文化会館』(八画出版部)のウェブサイトです

鳩吹稲荷の弁財天

B級スポット, 終末観光 | 2012.05.01

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最近、色々と景気のよい話が無く、
考えた私は何でも願い事が叶うという
『こびの天狗』に行ってきました。
「俺の中の景気がよくなりますように...」
巨大な天狗にお願いし、帰宅路を急いだ。



帰る時には夕方3時位で
とても気持ちいい風に吹かれながら
車で可児市を運転していると、道の左手に
微かに「竜宮城」の入り口のような物が目に留まった。
たいした物ではないと思いながら、
気になった私は、一斜線の整備されていない道を進み
たどり着いた先には、思いもよらない楽園が広がっていた。


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怪しくも、なぜか気になる。
派手さといい、オーラといい、
「ここには何かある!!!」と
僕のレーダーに反応があった。


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竜宮城?を背に、中に入ってみる。


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コイ??アライグマ???
何のことだろう...


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あっ!!アライグマ...
本当にいた・・・


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コイは、あの濁った池にいるのだろうか...
謎の塔と、不思議な人形も気になります。


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池の真ん中には、別の方もいらっしゃいました。


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立派な弁財天様。
僕のワクワクは止まりません。


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弁財天様を二人並べて「パシャリ」。
サクラの花びらも、いい味を出してます。


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施設の奥の奥に奉られた鳩吹稲荷様。

施設にいた老人に話を聞くと、
「この施設は、昔、祭りが大好きな人が作ったんだよ。
名前は忘れちゃったけど...
池の真ん中と上座に、
女の人形が居らっせるでしょう??
あの人形に年2回、ここに住む未婚の男達が裸で、
順番に衣を着せて行く祭りがあって...
そう、結婚できますようにってお願いしながらね...」
と話してくれた。


現在は、特に何かに使われている様子はないのだが、
祭りは無くなったものの、
今も尚、その場所はキレイに保管されていた。
何をしに行く訳でもないけれど、
私は、またここに来たいと思った。

後日、調べてみると、鳩吹稲荷は、
おちょぼ稲荷の分霊を譲りうけたもので、
家内安全・五穀豊穣・商売繁盛の信仰対象になっており、
それにあやかって、分霊を施設後方にそびえる、
鳩吹山の名をとって「鳩吹稲荷」と
名付けられたそうです。


●鳩吹稲荷・弁財天
岐阜県可児市土田/2006年4月/舟橋蔵人