廃墟のような中国の映画セット「釣魚台影視城」
終末物件, 終末観光 | 2012.03.29
初掲載のソフトリィXです。
1998年9月の時点では、
半分工事中だったが見学することはできた。
2012年1月に再訪したら、
どう見ても廃墟のように寂れていて、ビックリした!
外観からして廃墟っぽい雰囲気だったので、
入口にスタッフ(正月だったが、一人しかいなかった)らしきおっさんに
入場料10元(130円くらい)を徴収されて非常に驚いた。
この日、一緒に行動したタクシーの運転手(写真の男性)は最初、
「農家の集落」と思っていたそうだ。空地もけっこう広いゾ!
奥には城門が見える。
僕はこれまで中国の江蘇省、甘粛省、寧夏回族自治区などの映画セットに行ったことがあるのだが・・・
ここは落城した後としか思えない、強烈な映画セットだ!
どうやら西遊記の撮影も行われたようだ。
「閻羅観 孫悟空と猪八戒が観内に避難して、
閻魔・秦広王に助けを求めた」と書いてある。
草伸び放題。撮影のため、あえて放置している・・・とは思えない。
城壁の下。
このセットで撮影されたテレビドラマ「藍色妖姫」。
ホラーっぽいタイトルである。
陝西省の宝鶏市からタクシーで約1時間前後。「釣魚台」という観光地の手前にあるこの城門を見つけましょう。
「釣魚台影視基地」と書かれた朽ち果てた看板。
近くには「釣魚台影視城」と書かれたプレートがあったので、
たぶんこちらが正式名称なのだろう。
しかし、タクシーの運転手の「農家の集落」発言からすると、
宝鶏のほとんどの市民がこの映画セットのことを知らないと思われる。
かの太公望が釣りをして、文王という王様にスカウトされた場所が釣魚台という観光地。
この映画セットへ行ってみたいと思った奇特な方は、まずは釣魚台を目指して下さい。
●釣魚台影視城
中国 陝西省宝鶏市/2012年1月/ソフトリィX