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呪いの家・イチローハウス

B級スポット, 終末観光 | 2012.03.03

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近所をドライブ中、なにやら凄い家を発見し、Uターンして確認した。
最初は売家の広告か何かと思っていたが、どうも様子がおかしい。

 

 

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看板一つ一つに書かれていることが尋常じゃない。

これは熱いと感じた私は、

近くに車を置いて本格的に訪ねてみることにした。

 

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先ほど見ていたのは家の裏側になるので、正面に回ってみる。

正面も、派手にデコレーションがなされていた。

 

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有名人。確かに、近所では有名になりそうだ。

 

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ということなので、ゆっくりと見学させてもらった。

休憩とは少し違う気もするが・・・

 

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この家の住人は、自らの土地を「呪われた土地」と主張している。

その原因は、区画整理にあるようだ。

区画整理により、これまで持っていた土地が

扁平な土地に変わってしまったらしい。

 


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そして、この区画整理組合の

理事長・上野一郎氏に対する不平不満が炸裂していた。

 

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内容の読み上げは自主規制。

区画整理が終わって月日が経っても怒りは収まらない。

 

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やたらと目の敵にされている上野一郎氏。

区画整理で割を食ったら怒りもしよう。

これらの主張も、よく分かる。

しかし、表現方法が独創的だ。

この独創性、素敵過ぎる。

 

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これなんか、上野一郎氏に対する愛情すら感じる。

ちなみに、私はイチローハウスと勝手に呼んでいるが、

決してイチローが住んでいるワケではない。

イチローを恨んでいる人が住んでいる家なのだ。

 

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一部、区画整理や上野一郎氏と関係の無い展示もあった。

ここの住人は、なかなかの社会派だ。

 

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なんと、ブログも開設していた!

そこそこのアクセス数があるようだ。

内容は・・・区画整理のことには触れず、社会派な内容だった。

 

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あらかた見終えたので再び裏に回ってみると、あるものを発見してしまった。

一郎と書かれた装置には電線がつながっている。

これは、ひょっとしてひょっとすると、イルミネーションではないのか。

夜に再訪する必要ができてしまった。

 

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「また今度」と思っていたが、辛抱しきれず、当日の夜にやって来た。

 

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そこには、期待通りのものが確かにあった。

「一郎」の前にあるのは、タコの絵だろうか。

 

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「一郎」のあとには、「うらめし?」と続いている。

電飾してまで通行人に訴えたかった「一郎うらめし?」のメッセージ。

皆さんには、届いただろうか。

 

●呪いの家・イチローハウス

岐阜市則武/2012年1月/よごれん