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緊急!!福島エール特集1 福島県大熊町「原子力モナカ」佐藤菓子店

終末物件, 終末観光 | 2011.03.15


昨年暮れ、私は最中(モナカ)に夢中であった。

ニッポンのめずらしい土産物を探していて、
観光地の定番かつ、かなり地味な「モナカ」に
注目したのには理由がある。

この大熊町銘菓「原子力最中」を
偶然発見してしまったからだ。


福島県双葉郡大熊町
いま世界を揺るがしている
福島第一原子力発電所のある町だ―。

2010年12月、私は大熊町に
原子力最中を買いに行った。
 
 
 

まず大野駅へ。
夜だったからだと思うけど、駅は非常に静かだった。
  
 
 
 

駅のお土産ショーウィンドウには、
  
  
 
 

大熊銘菓「原子力最中」が飾られていた。
 
 
 

そして、川柳よりも、
 
 
 

落書きが盛んな、いたって普通の町だった。

たしか18時か19時頃だったと思うが
駅前はけっこう暗くて散策できなかったので、
目的の原子力最中を販売している
佐藤菓子店に向かった。
 
  
  

営業時間を確認するためにお店に電話すると、
孫が帰ってきてるから
もう閉店しようかと思ってるけど、
お店は開けておくからおいで、との暖かいお言葉。

急いでお店に向かった。
周りが暗くなるなか、
一軒だけ灯りを点けて待っていてくれた佐藤菓子店を見つけた。
 
 
 

原子力最中の10個セットを購入。
日用雑貨なども売っている
地域のためのお店屋さんのようだった。

おばちゃんに、
原子力最中のことを色々聞いたんだけど、
福島弁は思った以上に難解だった。
推測するに、たぶん
結構人気がある、
今はここでしか売ってない、
というような雰囲気だったと思う。
  
 
 
 

おばちゃんは遠くから来てくれてありがとう、という感じで、
あったかい缶コーヒーとか飴とか眠気覚ましのガムとかをくれた。
12月の福島は、
関東に近いといっても、
やっぱり東北で、とても寒かったから、
あったかいコーヒーがとてもあったかかった。

1970年頃から原発とともに生きて、
ずっと東京に電気を送りつづけてくれていた大熊町と
あったかい缶コーヒーをくれた
おばちゃんがダブって、
涙無しには語れないよ。
原発付近のみなさま、どうかご無事で...。
 
 
 
●原子力最中(佐藤菓子店)
福島県双葉郡大熊町/2010年12月/イシカワ