廃墟、珍スポット、レトロな街並みなどを案内するインディペンデントマガジン『八画文化会館』(八画出版部)のウェブサイトです

八画文化会館叢書vol.01 ビックリ廃墟ジャーナル

八画文化会館叢書vol.01 ビックリ廃墟ジャーナル

1990年代後半から現在に至るまで、ネットを中心に盛り上がりをみせる廃墟カルチャーは、魅力的な廃墟の発見と、廃墟マニアの主観を掛け合わせることで成り立ってきた。

同じ廃墟マニアでも、廃墟のどんな部分が心の琴線に触れるかは千差万別である。ひとつの廃墟が、心霊スポットだと思ったら貴重な産業遺産だったり、芸術的に美しい風景と思ったらコスプレポーズをキメる背景として利用されたりと、訪れた人間のセンス次第で、その価値はコロコロ変わるのだ。

しかし、そんな廃墟マニアのなかに、知的好奇心や芸術的センスを持ち合わせていないのにも関わらず、動物的な直感で数多くの廃墟を巡る不思議な人たちがいた。それが、本誌の著者RUINS 4 MAFIAの4名である。彼らが愛好する廃墟に共通するのは、本誌のタイトルにあるとおり「ビックリした!」という感嘆だけである。

私は、4人と交流があるからよくわかるのだ。そんなのばっかり見つけては喜んでいるのだ。では一体、彼らは何に対してビックリしているのだろうか? それは、廃墟に残された謎(ミステリー)と、刺激(スリル)と、混乱状態(パニック)である。

正確には、謎と刺激と混乱があれば、廃墟であってもなくても良いのだ。ただ、廃墟にそれらが多いというだけである。廃墟という場所が、地域から黙殺されて忘れ去られたとき、誤解の余地が生まれ謎に包まれてゆく。彼らは、その状態が一番面白いということを知っているのだ。

だから、積極的に調査分析したり、記念ポエムを一句詠んでみたり、キメポーズで自撮りしたりしない。ただ、豆鉄砲をくらったハトのようにビックリ(感動)しているのだ。鮮烈な感動と俗物感丸出しの好奇心。それこそが彼らが旅に出る理由であり、旅の目的地が廃墟である理由なのだ。

そんな本誌は「八画文化会館叢書」シリーズの記念すべき第一弾である。八画文化会館叢書とは、2011年に東京で創刊したトラベルカルチャーマガジン『八画文化会館』からスピンオフされたシリーズで、根底にあるのは、一般流通できない題材や著者をフックアップして、冊数限定で直販売するというインディーズ精神だ。一般流通では決して取り扱ってくれないドープな記事が詰まった本誌は、まさにシリーズ第一弾にふさわしい企画である。(解説より)

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◆目次◆

■ミステリー 科学では証明できない!21世紀に残されたミステリアスな廃墟に迫る!!
01...髑髏塔
02...イジメもやまる日本発祥の地
03...オブジェだらけの廃園
04...舞鶴朝鮮初中級学校
05...18禁の竹やぶ
06...小豆島大孔雀園

■スリラー 日本列島が大震撼!信じられない怪奇な廃墟があなたを呼んでいる!!

07...ラブホテル・セリーヌ外伝
08...お山公園洞窟
09...キューピーの館
10...赤い糸と釘の家
11...魔女の館

■パニック 廃墟に潜む、怪人、怪獣、幽霊達の大パレード! 無事に生還できるか!?

12...洞窟大探険「恐竜の世界」
13...K湖野猿公園「何か変だな? まっ暗な部屋」
14...志高ユートピア「幽霊屋敷」
15...Rロープウェイ人形小屋

□ビックリ廃墟ジャーナル
□解説 酒井竜次

◆著者プロフィール◆

Punch-Hunter KUZE
廃墟歴30数年。主に関東を中心に活動し、珍スポ系の廃墟を愛好している。特にブキミな姿となった人形が大好物で、それをオカズにご飯3杯は食べられると豪語する。コードネームはチキンのジョー。
「ポンチハンター」http://www5f.biglobe.ne.jp/~punch-ht/

Takeping 
廃墟界の怖いもの知らず暫定3位。数々の難攻不落の廃墟を運に恵まれたり釣り人を装ったりして攻略する。しかし繊細な面もありウエットティッシュを常備する。廃墟パートナーの嫁にトイレが長くてよく怒られている。
「PARADISEを探して」http://www.tok2.com/home/nandemoari/

Ill Capone
はじめての廃墟から早10年。はじまりは「廃墟の歩き方」との出会いであった。廃墟との出会いが自己の宇宙的概念を一変させ、それまでの生活様式が一変する。よって大学卒業に11年を要した。好きなビートは16ビート。
「TALKIN' TRASH」http://talkintrash.fc2web.com/

Juicy EYE
初めて訪れた廃墟、奥多摩のロープウェイで偶然、心霊写真の撮影に成功。以降オカルト、ミステリー系の廃墟を愛好するも、ヘタレな性格が災いし、現場でのポジションは最後尾。廃墟発見時の合言葉は「トラ・トラ・トラ」。
「八画文化会館」http://hakkaku-culture.info/

【判型】A5並製(210×148 mm)
【頁数】32p(オールカラー)
【発行】2014/12
【限定】1000部限定発売、シリアルナンバー付き
【著者】RUINS 4 MAFIA
【デザイン】中田舞子
【ジャンル】廃墟、終末観光、珍スポット、オカルト、心霊スポット、ミステリースポット


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